正論や理想を求める場合は「変化球」か「遠回りをする

日々多くの起業家とビジネスアイデアの話をします。

シニアや準シニアの方でビジネスアイデアの話をすると、世界を変える!社会を変える!というビジネスアイデアが多いのですが、話の中に必ず「べき」という単語が沢山でてきます。「こうあるべき」「こうするべき」といった「べき」です。英語でいうとshouldですね。

「べき」は押し付けな場合が多いです。相手の意向を無視した押し付けです。

例えば、

リーダーは若いうちから経験させるべきとか、

女性はもっと社会にでるべきとか、

経営者はもっと数字を追いかけるべき、とかです。

どこかで学んだ理論や、自分が体験した理想を押し付けたがります。しかもストレートに対応しようとします。唐突に直接相手に言ってしまったりします。

ところが、相手は「分かっているよ。でも違うんだよね。」と思います。商売には相手があります。相手から共感や同意が得られないと財布を開きません。理想や理論を押し付けても通らない場合が多いです。特に相手が経験豊かで自信がある人だとなおさらです。

「べき」を言う人の特徴として、「あたなは分かっていない」と続けます。自分の意見を曲げません。人は自分の反対意見や否定意見を言う人を嫌います。自分の意見と違うサービスや商品には1円も払いませんよね。例えば、あなたが本気で痩せたいと思っているのに、太る薬を売りつけられても買いませんよね。「太らないとダメなんです!」と言っても聞く耳を持たないでしょう。たとえそれが正論であっても通りません。

小さな企業は、相手の思考や気持ちを変えるのは難しいです。よっぽどコネや金があれば別ですが、普通のサラリーマン生活を送ってきた人にはなかなかできることではありません。

社会課題や仕事の疑問を解決するために立ち上がるのはいいことなのですが、ストレートに対応するのではなく「変化球」や「遠回り」のビジネスアイデアが必要だと思います。

言い回しを変えるだけでは通用しません。コミュニティを形成するとか、企業・団体とコラボするとか、ITを使って面白くするとか、違う方向から攻めるなど、発想を変えるといいでしょう。

投稿者プロフィール

数藤圭介
数藤圭介
株式会社ネクスト・アクション代表取締役。プロデューサー/Webマーケティング戦略コンサルタント。複数の企業・団体の顧問を務める。