ショルダーネーム研究~銀座一丁目駅周辺~

銀座一丁目駅に行く機会があったので、周辺の店舗の看板を調査してきました。
多くの飲食店がビルに入居しており、一部店舗で袖看板が無いもしくは著しく面積が制限された袖看板しか利用できない実態が確認できました。また、袖看板からはそもそも飲食店なのかも判断がつかない看板も多く見つかりました。店頭での情報提供についても、お客様の視線に対して導線をどのように設計しているのか分からないほど、情報が散逸している店舗も見受けられました(こちらは写真撮影できなかったので総括での情報提供のみとなります)。これらの課題から、より売上を上げるチャンスがまだまだ眠っていると考えられます。例えば、袖看板をテナントビル全体で共通コンセプトを打ち立てて使用することが考えられます。共通コンセプト(屋台村風や郷土料理など)を袖看板に使用することで提供可能な情報量を増やすことができ、視認性向上と通行人の興味をより多く集めることができると推察されます。今回の調査地域では、残念ながらビル全体のコンセプトを打ち出しての誘導を諮る袖看板は確認できませんでした。ですが、元祖さっぽろラーメン横丁等の例を考えても、ビルとしての集客は有効性が高いと考えられます。また、入店前の情報提供についても、戦略が確立されていない、もしくは、浸透していないと考えられることから、袖看板から店頭に至るまでの情報提供戦略は潜在的なニーズがあると思われます。

主な調査ポイントは、ショルダーネームの有無を含めた袖看板の使い方・見えやすさと、店頭での情報です。
調査対象とした店舗については 袖看板・ファサード・A型看板等路上設置看板のうち、確認できたものは写真を撮影してあります。
ビルテナントの場合、袖看板は店舗ごとに切らずに1枚の状態にしてあります。
袖看板の性質上、ビルテナントの場合は縦長で見にくいですが、ご容赦ください。
また、読みやすさを優先して、店名列記の際など、一部で敬称は省略させて頂いております。

調査結果

まずはじめに見えてきたのは京都が本拠の「がんこ」様です。京都・大阪あたりでは有名ですが、関東ではまだまだ知名度は低いように感じていますがどうでしょうか・・・。こちらの看板は関西方面と同じくシンプルに「お食事 ご宴会処 がんこ」となっていました。お酒も飲めるファミレス的なイメージが湧くショルダーネームがついていることから、逆に銀座ではレア感がありターゲットの誘因には十分だと感じました。ただ、がんごグループがターゲットの一つとしている外国人向けはどうなんでしょう?がんこのマークが目印にはなりますが、ネット等で検索済みであることが前提となっていて、そろそろユニバーサルデザインのシンボルマークの開発をしてもいいように思いました。店頭まで行くと多言語のメニューが設置してあったと思うのですが、写真を取り忘れました・・・。看板のみの調査となりました。

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十字路に立ってすぐ目についたのは「イタリー亭」様の看板です。ショルダーネームは銀座としかありませんが、国名+亭ということで、店名だけでイタリア料理店だと直感できました。店頭にはメニューの一部が提示されていて、銀座の名に恥じない価格帯であることがうかがえました。

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同じ通りの先に「はなび」様を発見。名前から飲食店であろうことはなんとなくわかりましたが、ショルダーネームはイタリー亭前からは読めませんでした。ショルダーネーム込の看板記載内容は「銀座・和ダイニング はなび 地酒・鮮魚・本格炭火炙り料理」となっています。以前に利用したことがありますが、ショルダーネーム通りのちょっと落ち着いた感じの居酒屋でした。店頭にメニューの一部が記載されていますが、こちらからイメージされるとおり、料理は上品なボリュームでした。

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銀座一丁目から有楽町に向かう通りに戻って、目についたのは飲食店が複数入居していると思われる看板群です。看板は下から「車」「わん」「土間土間」「さかなさよ」「舞桜」「かっこ」「Ⓒmeat」「the Garden」です(meatの前の文字はCを円で囲ったものです)。車が串焼きやに多い店名であること、土間土間が居酒屋として知名度があることから、なんとなく居酒屋が多く入居していることは想像できました。ショルダーネームはこの時点でまったく読めていませんでした。ビルの入り口に行くと各店舗のパネル看板が設置してあり、より詳細な情報が得られました。「宮崎地鶏炭火焼 車」「くいもの屋 わん」「居酒家宴 土間土間」「天然地魚貝の店 銀座 さかなさよ」「舞桜」「炉ばた情緒 かっこ」「焼肉居酒屋 Ⓒmeat」「the Garden」と、舞桜とthe Gardenにはショルダーネームらしいものは見当たりませんでした。営業時間ではない昼の時間帯だったので、夜は別途自立式のパネル看板が追加されるかもしれません。

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再び横道を覗いてみると「白鶴 活魚 一品料理 三州屋」様の看板が目につきました。同時にその手前に謎の緑看板も見えました。緑看板は近づいてみると「インド料理 グルガオン」と書いてあり、飲食店であることが確認できました。大手酒造メーカーの昔懐かしい看板は、接客・価格帯まで連想さてくれるので非常に引きが強いと感じました。また、グルガオン様の看板は、緑色ベースはあまり飲食店ではなじみがない看板であること、物陰に一部隠れて視認性がよくなかったことから、せめてもっとよく見えるようにすると看板の誘因効果もあがると感じました。

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横道を戻って逆方向に進んでいくと「Yu’s」様の看板が見えました。袖看板のサイズ自体が非常に小さく、近づかないと何屋なのか分からなかったです。一応看板には「Cafe Bar Yu’s」と書いてあるので、目が良ければ分かるとは思います。店頭まで近寄るとパネル看板などが複数設置してあり、お食事もできることが分かります。

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通りを進むとすぐに「磯一」様の看板が目につきました。ショルダーネームは「清酒澤之鶴 活魚料理」です。前出の三州屋様と同じく昔ながらの居酒屋の雰囲気がすぐに伝わります。

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次に見えてきたのは「Kollabo」様の看板です。ですが、その時点ではショルダーネームが読めなかったため、白黒に少しレインボーの入ったカラーリングにアルファベットの店名も相まって飲食店かどうかは分かりませんでした。ショルダーネームは「炭火焼肉 韓国料理 Korean restaurant & cafe」で、店頭を見ると店名の由来等が強調されていました。

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少し先には「どんパ」様が見えてきました。袖看板はなかったものの、ファサードが半楕円状に飛び出ていてある程度の距離からは存在が分かりました。ショルダーネームは「水コーヒー」ということで、喫茶店なのはすぐにわかりますし、水出しコーヒーとの違いも興味を引きました。

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更に進むとビルの壁に複数の看板が見えました。下から「HONFI」「Trading Past」「ヒルズdining」「りょく」「居心伝」「ぼくじん」です。看板自体が小さく店名すら読みにくかったこともあり、どのようなお店なのか全く想像できませんでした。ビルの入り口に行くと文字だけのフロア案内板がありました。ここでそれぞれのショルダーネーム付の店名がはっきりわかります。「ベジバール HONFI」「Trading Past Selected Shoe Shop」「ヒルズdining」「酒・肴・飯 りょく」「お喋り居酒屋 居心伝」「炭火和食と旨い酒 ぼくじん」です。ここまで来てもパネル看板等がないため、価格帯も雰囲気もまったくわかりません。靴屋さんも混じっているのでビル全体のコンセプトを打ち出すことも難しいのかもしれませんが、せめて案内板にQRコードでもついていればいいのにと思いました。

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交差点に出ると右手に「よもだそば」様が見えました。看板が混み合っている感じで若干見にくいですが、看板自体が大きいので視認性はまずまずです。ショルダーネームは「早い!安い!うまい!」で自家製特製カレーもウリなのがすぐにわかります。いろいろ分かりやすいですね。店頭のパネル看板から、そば屋らしい品ぞろえとショルダーネーム通りのお手頃価格なのがわかります。

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そのまま交差点を直進すると「モナリザ」様の看板が見えます。ショルダーネームはシンプルに「珈琲」。ショルダーネームのお陰で喫茶店らしきことが分かります。

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少しうろうろして別の通りを進みつつスタート地点の方に向かうと、飲食店が複数入っているであろうビルの袖看板が見えてきました。下から「百魚」「びすとろ屋」「葱や田蔵」と店名は確認できましたが、近寄るまではびすとろ屋以外のショルダーネームはよく見えませんでした。入口方面に回ると各店のパネル看板が設置されており、それぞれショルダーネームも込で「日本中の鮮魚と産地直送三浦野菜 海鮮個室 百魚」「フレンチ&イタリアン びすとろ屋 全席個室」「全席個室 産直野菜と肉和食葱や田蔵」と確認できました。

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交差点を超えて進むと「エスペロ」様の看板が見えました。ショルダーネームは「スペイン料理」で、看板のデザインもスペイン国旗と非常にシンプルかつ分かりやすいです。スペイン料理はまだあまりなじみのない方が多いと思いますが、安心して入れるように店頭にメニューの一部やサンプルが展示されていました。

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更に進むとまた袖看板が出ているビルが見えてきました。下から「洋服の青山」「小肥羊」「踊る魚x京祭」「敦煌」であることが分かります。文字のコントラストが悪かったり、フォントが小さめで凝っていたりしてショルダーネームの視認性が悪く、店名以外は近づかないと読めませんでした。ビルの入り口に行くと、お店の雰囲気が分かるパネルが並んでいましたが、「中国火鍋専門店 小肥羊」「おもてなし旬魚 踊る魚」「朝捕れ鮮魚の個室居酒屋 京祭」「中国料理 GINZA 敦煌」と、踊る魚と京祭は別店舗ということがようやくわかりました。ビル内に入って初めてメニューの一部が記載されているパネル看板が設置されていて、情報を取るためには結構進まないといけない感じがしました。

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袖看板の設置に関しては、条例等で規制がある上に、ビルオーナー側の意向もあるため、なかなか思い通りにはいかないと思います。ですが、未だに7割のお客様が店頭で利用するかどうか決めているという現実を考えると、情報提供のあり方には工夫が求められていると考えられます。

長くなりましたが、銀座一丁目編はここまでです。

投稿者プロフィール

小橋 信行
小橋 信行
品質管理担当/農学博士 品質向上とコスト削減を同時に実現する新手法の開発者 食品会社の経営経験有
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