ワードプレスのSEOを行う上で役立つプラグインを紹介します。現場ならではの実際に使った上での感想やデメリットも併せてお知らせしていきます。どれも無料で導入ができる人気のプラグインなのでぜひ一度試してみてくださいね!
目次
Google Site Kit
Google Site Kitは、Googleの複数のサービスをワードプレスで利用できるようにするプラグインです。Googleアナリティクス、Google Search Console、Google AdSense、Google Optimizeなどの機能を利用できます。また、それぞれのサービスを利用するためのAPIキーの設定なども簡単にできます。Google Site Kitには多くの機能があるため初心者にとっては少し複雑に感じることがありますが、直感的で使いやすいインターフェースを備えているので慣れれば効率が良い武器になると思います。
XML Sitemaps
サイトマップを送ることはGoogleなどの検索エンジンロボットのクローリングの役に立ちます。検索エンジンによる検索結果の改善につながり、SEOの向上に役立ちます。
XMLサイトマップを作成・送信する最もおすすめの方法の一つとして、「XML Sitemaps(旧名:Google XML Sitemaps)」というプラグインを使えば簡単にサイトマップを送る事ができます。XML Sitemapsプラグインを使用すると、サイトマップが自動的に生成されるため、ユーザーがサイト内を探索するのが容易になります。特に、大きなサイトや多数のページを持つサイトでは、ユーザーのナビゲーションを改善するために役立ちます。
Jetpack
Jetpackは、ワードプレスのセキュリティやサイト管理、コンテンツパフォーマンスの向上など、さまざまな機能を提供する多機能プラグインです。中でも、サイト統計情報の収集やSEOのためのメタデータ設定など、GoogleアナリティクスやYoast SEOなどのプラグインに近い機能を持っているためSEO対策で汎用性が高い機能が多く含まれているのが特徴です。Jetpackは、SEOツール、セキュリティ機能、サイト統計情報、ソーシャルメディア共有、コンタクトフォーム、スライドショー、イメージキャッシュなど、多数の機能が含まれています。これにより、多くのプラグインをインストールする必要がなくなるのが最大のメリットですが、反面、機能が多すぎて設定が複雑だったり、機能がころころ変わるので覚えるのが大変というデメリットもあります。
Yoast SEO
Yoast SEOは、ワードプレスのSEOプラグインの中でも1,2位を争い、世界で一番人気のあるSEO対策プラグインと言われています。使いやすさと高度な機能を兼ね備えています。Yoast SEOには、タイトルとメタ説明の編集、XMLサイトマップの作成、キーワードの最適化、内部リンクの最適化、コンテンツの読みやすさの評価など、SEOに関する機能が豊富に含まれています。Yoast SEOは、直感的で使いやすいインターフェースなので操作がしやすいのが特徴です。細かく設定ができる事はとても魅力的なのですが、初心者の方には意味が分からない設定が多いです。けれど、勉強になるので積極的に使いたいプラグインです。
All in One SEO Pack
All in One SEO Packは、Yoast SEOと同様に使いやすいプラグインですが、より多くの機能を提供しています。サイトのタイトルやメタ説明、キーワードの最適化だけでなく、自動生成されたXMLサイトマップ、Open Graphタグの自動生成、Google Analyticsの統合などが可能です。また、多言語サイトにも対応しています。初心者にとっては複雑である可能性があります。機能が多いため、初めて使う場合は操作方法を把握するまで時間がかかるかもしれません。デフォルト設定では最適化されていない場合があるため、カスタマイズが必要な場合があります。
All in One SEO PackとYoast SEOは似た機能が多く人気を分けるプラグインです。機能的な違いとしては、All in One SEO PackはXMLサイトマップの作成とGoogle Analyticsとの連携などの基本的な機能に加え、リダイレクト管理機能を提供しています。一方、Yoast SEOは、より詳細なコンテンツ分析機能、コーナーストーンコンテンツ管理機能、リダイレクト管理機能などがある点です。どちらも無料で導入できるので試しに使ってみるといいでしょう。※いくら優秀とはいえ、二つのプラグインは稼働させないでくださいね。
SEMrush SEO Writing Assistant
SEMrush SEO Writing Assistantは、記事のSEO最適化や読みやすさの向上をサポートするプラグインです。キーワード分析、リンク分析、類似コンテンツのチェックなどを行い、最適な記事作成を支援します。また、Googleドキュメントやワードプレスのエディターから利用できるため、作業効率も向上します。SEMrush SEO Writing Assistantは、コンテンツのSEO最適化だけでなく、読者の関心を引くようなコンテンツを作成するためのマーケティングアドバイスも提供するのでブログで集客を行う方は一度試していただきたいプラグインです。
Aurora Heatmap
Aurora Heatmapは、ウェブサイト上でのユーザーのクリック、スクロール、マウス移動などの行動を分析することができ、ユーザーがどのようなコンテンツに興味を持っているかを把握し、ウェブサイトの改善に役立てることができるプラグインです。簡単な操作でヒートマップを作成することができ、WordPressのダッシュボード上で分析結果を確認することもできるので便利です。ユーザーを適切に誘導できているか?、コンバージョン率、見込み客、読者の離脱などを把握・分析して、サイトを改善することでSEOを向上させることが目的です。無料版と有料版があり、無料版は、分析データの保存期間が短く、機能が制限されていますが、人気のコンテンツやサイトの改善点が初心者でも一目で分かるのでお勧めです。当社も利用しています。
WebSub/PubSubHubbub
ウェブサイトのRSSフィードの更新をリアルタイムに通知するためのプラグインで、人気のプラグインです。ウェブサイトの更新をリアルタイムに通知することができ、ユーザー(読者)が最新の情報をすぐに受け取ることができます。これにより、サイトのユーザーエクスペリエンスを向上させることができるため、SEOに間接的な影響を与えることができます。たとえば、読者が最新の情報を迅速に入手できるようになることで、ウェブサイトの評判やアクセス数が向上する可能性があります。また、ウェブサイトの更新情報をリアルタイムに通知することで、検索エンジンのクローラーがウェブサイトを頻繁にクロールする事も期待できます。直接的なSEOにはなりませんが、デメリットが少ないため記事を大量配信しているサイトには適しているプラグインです。
SEOはプラグインを導入しただけでは効果が無い?
全てのプラグインで言える事ですが、適正な設定や文章の入力が必要になります。プラグインを有効化するだけではなく、意味を理解して適正な設定をしないと効果を発揮しませんので注意してくださいね。
プラグインは沢山いれればいい?
これらのプラグインを沢山入れればSEOが強化されるという事ではありません。プラグイン同士が干渉して逆効果になったり、サイトの動作が遅くなってSEO効果を低くしたり、ハッカーに狙われる頻度も上がってしまいます。SEOの目的や用途を理解し、自分のサイトに適したSEOプラグインを導入する事をお勧めします。
また、SEOはプラグインを導入・設定しただけで大幅な効果が得られるるわけではありません。キーワードの選択、良質なコンテンツの作成、SNSなどを使ったコミュニケーションなど、様々な要素が絡みます。プラグインはあくまでも「チューニング・ツール」として捉えておきましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。ホームページはユーザーに役立ち、かつ、良質なコンテンツを提供することが重要です。SEOに凝ってばかりでコンテンツがおろそかになっては意味がありません。これらのプラグインは料理で言う包丁や鍋などの料理器具などのハードウェアです。肝心な料理技術やレシピ、材料が無いと料理ができないのと似ていて、適正な設定や技術を磨く必要があります。技術やレシピを磨いた上でプラグインを上手に活用すれば効果の高い武器になりますので、ぜひトライしてみてください!