マーケティング

【3C分析をご存じですか】ビジネスの分析手法をWeb制作に活用する

3C分析をWeb制作に活用する

3C分析というマーケティング用語をご存じですか?3つの要素【Customer:市場・顧客】【Competitor:競合】【Company:自社】を分析して自社の経営環境やその変化を把握し、事業の成功要因(KSF:Key Success Factor)を導き出す分析手法です。

Web制作にも3C分析を取り入れることで
・自社サイトの課題・問題点
・競争優位性
・KSF(重要成功要因)
が明確になり、Web制作の方向性が定まります。

当社でも、お客様自身がWebサイトでアピールしたいポイントが定まらずお困りの場合、3C分析を基にしたヒアリングを丁寧に行い、お客様の事業の強み、Webサイトの強みを明確にしてからWeb制作を行います。
お客様事例
3C分析の方法と、Web制作への取り入れ方についてご紹介します。

3C分析手法

Customer分析
市場や顧客のニーズおよびニーズの変化を把握します。マクロ分析、ミクロ分析、顧客分析の3つの手法を用います。

◆マクロ分析
PEST分析という手法を用いて、Politics(政治的要因:法改正、政権交代など)Economy(経済的要因:物価、消費動向、経済成長率など)Society(社会的要因:人口構成、少子高齢化、世論など)Technology(技術的要因:インフラ、IT、新技術など)といった社会的要因による市場や顧客の変化を把握します。

◆ミクロ分析
業界の構造変化が自社ビジネスに与える影響を把握します。ファイブフォース分析で、業界内の競争(競合企業の数、競合企業との品質の差など)、買い手(顧客)の交渉力(顧客の数、競合企業との顧客の違いなど)、売り手(仕入れ先)の交渉力(仕入れ先の数・規模など)、代替品の脅威(代替品の価格・品質における優位性など)、新規参入の脅威(新規参入業者の参入時期・コスト、専門知識など)の5つの要因の変化が自社に与える影響を分析します。

◆顧客分析
マクロ分析・ミクロ分析の結果を基に、顧客の価値観・ニーズが業界の環境変化によってどのように変わるかを調べます。アンケート調査等を用いて顧客の動向をできるだけ詳しく把握します。

Competitor分析
競合企業が市場の変化にどのように対応しているかを分析します。

1.競合企業のビジネスの成果
競合企業の売上、利益率、コスト、販売管理費用などをチェックします。
2.その成果を導いたリソース
ROE(Return On Equity:株主資本利益率)や1店舗当たりの売上、顧客1人当たりの売上高などを調べ、リソースがどのくらい効率的に使われているかを把握します。
3.その成果をだした方法
製品開発や販売ルート、マーケティング、営業方法などをチェックし、ビジネスの仕組みを探ります。

Company分析
CustomerとCompetitorの分析をふまえ、自社が成功する要因を見つけます。

SWOT分析という分析手法を用いて、自社を取り巻く環境や自社の現状をStrengths(自社の強み)Weaknesses(自社の弱み)Opportunities(機会)Threats(脅威)の4つの要因から分析します。

Web制作における3C分析

ここまで3C分析の手法を簡単にご紹介しましたが、Web制作では以下のように活用しましょう。

Customer分析
Googleアナリティクスなどのツールを用いて
・訪問ユーザー数、訪問ユーザーの地域
・オーガニック検索キーワード
・ランディングページ、滞在時間、訪問元ページ
などの情報を取得し、市場・顧客のニーズを分析します。
Yahoo知恵袋などの質問サイトで顧客が抱える不安や課題、疑問などを把握するのも有効です。TwitterやFacebookなどSNSサイトも顧客分析には貴重な情報源です。

Competitor分析
自社のターゲットユーザーが検索に使うキーワードで、
・オーガニック検索で上位表示されているサイト
・リスティング広告を出しているサイト
をピックアップして分析してみましょう。主に以下のような項目をチェックしましょう。

・サイト構造
・集客チャネル(広告・アフィリエイト・メルマガなど)
・コンテンツの量
・コンテンツ、ランディングページの内容
・情報発信力(ブログ・SNSの活用、メルマガ配信頻度など)

競合サイトを「顧客目線」で調査、分析し、そのサイトの良い点・悪い点を把握することが大事です。同業種の競合サイトだけでなく、他業種の優れたサイトを分析することもサイト向上のヒントを見つける上で重要です。

Company分析
「顧客分析」「競合サイト分析」で自社サイトを取り巻く環境を把握したら、「自社サイト分析」で他社との競争優位性の把握と顧客へのアプローチ方法を検討します。主に以下の項目をチェックしましょう。
・アクセス状況の推移
・サイト構造
・集客チャネル(各チャネルからの訪問比率)
・ランディングページ
・検索キーワード(どのようなキーワードでサイト訪問されているか)

競合サイトと自社サイトを比較することで、競合サイト・自社サイト双方の強み、弱みが明確になります。強み・弱みを把握して競合サイトとの差別化を図り、顧客へ強くアピールするWebサイトへと改善しましょう。

まとめ

成果をだすWebサイトを制作するためには、Web制作でもビジネス戦略を意識してコンテンツやデザイン、導線を検討する必要があります。3C分析などビジネスの世界で使われている手法を使うと、効率的に情報を整理でき、Webサイトの方向性が明確になります。成果をだすWebサイトにするため、3C分析を取り入れてみてください。

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