Web制作の基本

WordPress翻訳が間違っていたらpoedit (導入と使い方)

WordPressには多言語向けのテンプレートやプラグインもたくさん公開されています。サイト制作者としては、選択肢も増えてありがたいのですが、日本語の翻訳がいまいちだったり、変更したいというケースがあります。
今回は、そんな時に活躍する「Poedit」というソフトをご紹介します。
 

多言語向けの翻訳の仕組み

多言語向けテンプレートを開いてみると、日本語で表示されている部分には、次のように「__()」と「_e()」を使った関数が書かれています。
 
__( 'Previous Post', 'twentyseventeen' )
 
テンプレートに書かれた関数は、twentyseventeen-jaというファイルの翻訳ファイルをつかって、「’Previous Post’」を翻訳してくださいという意味になります。
-jaの部分は翻訳したい言語を表しています。今回は日本語なので-jaですが、翻訳したい言語によって変わります。「wp-content/languages/themes/twentyseventeen-ja.po」というファイルをテキストエディタなどで開いて確認すると、Previous Postの翻訳を確認することができます。
 
「wp-content/languages/themes/」というディレクトリを見てみると、wentyseventeen-ja.poとtwentyseventeen-ja.moの2種類のファイルがあるのがわかります。テキストエディタで開いてみると、「.po」の方は開くことができますが、「.mo」は文字化けしてしまい開くことができません。しかし、moファイルはpoファイルを使って作成した、WordPressが読み込むためのファイルです。
 
翻訳を修正するときは、poファイルを編集し、moファイルに変換をするという処理が必要になります。これを簡単にやってくれるのが「Poedit」です。
 

Poeditのインストール

Poeditは次のURLからダウンロードすることができます。使っているパソコンのOSに応じてダウンロードします。
 
https://poedit.net/download
 
 

Poeditで翻訳ファイルを編集する

Poeditで翻訳を修正してみましょう。Poeditを開き、起動画面で「翻訳を編集」を選択します。翻訳ファイルを選択するダイアログが表示されるので、修正したい翻訳が含まれているPoファイルを選択します。今回は「twentyseventeen-ja.po」に翻訳が入っているので、このファイルを選択します。
 

 
翻訳ファイルを開くと、左側にテンプレートに記載されているテキスト、右側に翻訳後の言語が記載されています。
 

 
翻訳を修正したいテキストを上側のウィンドウで選択します。なかなか見つからない場合は、メニューバーの[編集]-[検索]を使うとスムーズに見つけることができます。下側のウィンドウに編集したいテキストが表示されたら、翻訳を修正します。
 

 
編集が完了したら、保存ボタンをクリックしてpoファイルを保存します。poファイルの保存が実行されると、自動的にmoファイルも作成されます。作成されたpoファイルとmoファイル両方をサーバーにアップロードすれば修正は完了です。
 

Poeditで多言語テーマも思い通りに!

最近、WordPressを使ったサイトを多言語運用するケースも増えてきました。Poeditを使うと翻訳ファイルを見やすく簡単に編集することができます。翻訳ファイルを使っているテーマやプラグインを使っている方は、もっと思い通りのサイトにするために、ぜひ使ってみてください。
 

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数藤圭介
株式会社ネクストアクション代表取締役、WEBディレクター、ワードプレス運営アドバイザー、ビデオグラファー。趣味:小旅行、ギター、硬式テニス