Googleアナリティクス4(GA4)で社内アクセスなどの特定のIPアドレスを除外したつもりなのに、データに反映されてしまう…。そんな経験はありませんか?
この記事では、GA4でIP除外がうまくいかない原因と解決方法について解説します。
目次
なぜ除外できていないのか
GA4でIP除外がうまくいかない理由のひとつは、「IPv4」と「IPv6」という2種類のIPアドレスが存在するためです。
多くの人が「IPv4」という昔からある形式のIPアドレスだけを設定してしまい、「IPv6」という新しい形式のIPアドレスが除外されていないことが原因です。
結果として、IPv4のアクセスは除外されても、IPv6経由でのアクセスが記録され続けます。
特に最近は、家庭でも企業でもIPv6が導入されていることが増えてきました。
そのため、IPv4だけでは不十分な場合が多いのです。
IPv4とIPv6って何?
IPアドレスは、インターネットに接続しているパソコンやスマホを区別するための「住所」のようなものです。このIPアドレスには「IPv4」と「IPv6」という2種類があります。
IPv4(インターネットプロトコル バージョン4)
「192.168.1.1」のようにドットで区切られた4つの数字で表されます。
約43億個のアドレスがありますが、世界中で使われすぎて足りなくなっています。
IPv6(インターネットプロトコル バージョン6)
「2001:0db8::1」のように英数字を使った長い形式です。
ほぼ無限に近いアドレスが作れるので、アドレス不足の問題を解消します。
なぜ2つの種類があるの?
昔はインターネットの利用者が少なく、IPv4で十分でした。
しかし、スマホやIoT機器が増えたことでIPアドレスが足りなくなりました。
そこで新しく登場したのがIPv6です。
IPv6は、アドレス数がほぼ無限で、より安全で速く通信ができるように設計されています。
現在は、IPv4とIPv6が共存しており、状況によってIPv6が優先的に使われることがあります。
IPv6を知る方法
自分がIPv4を使っているのか、IPv6を使っているのかを調べる方法をご紹介します。
まずは、あなたの IPv6 接続性をテストしましょう。というサイトにアクセスしましょう。
すると、以下のような画面になります。
ここの、二行目「一般のインターネット上で見えるあなたの IPv6 アドレスは」の続きに書いてある英数字が、あなたの接続しているIPv6です。

IP除外設定の手順
GA4で正しくIPを除外するには、IPv4とIPv6の両方を設定する必要があります。
以前の記事で、IP除外設定についてご紹介しているので、設定方法を知りたい方はぜひご確認ください!
まとめ
GA4でIPアドレスを除外する際には、IPv4だけでなくIPv6の存在を忘れずに対応することが重要です。
特に現在はIPv6が普及しており、IPv4だけの設定では不十分なケースが増えています。
この記事を参考に、自社のアクセス除外設定を再度確認し、正確なデータ収集ができるようにしましょう。
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