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セキュリテイ・ニュース

年末年始にサイバー攻撃が増えます。防御策をしっかり整えましょう

年末年始は、サイバー攻撃(インターネット経由で行われるシステムへの不正行為)の発生件数が、一年の中でも特に増加します。国内外のセキュリティ機関の報告によれば、多くの企業が長期休暇に入る期間中は、通常期の1.5倍以上の攻撃が観測されることが一般的です。

企業のシステム監視が手薄になるタイミングを、悪意のある攻撃者が集中的に狙うため、ウェブサイトへの不正侵入、データの改ざん、情報窃取などの被害が多発する傾向にあります。特に、ECサイトや企業サイトを運営し、顧客情報や決済情報を取り扱う事業者の皆様は、平時以上の警戒と対策の徹底が求められます。

弊社においても、年末年始にはサイバー攻撃やハッキング被害に関するお問い合わせが増加しております。事業・信頼・顧客を守るためにも、長期休暇に入る前に以下の防御策を確実に実施することを強くお勧めいたします。

年末年始の休暇中の攻撃が危険な理由

  • 多くの企業で長期休暇体制に入ることで、システムの異常を検知した際の初期対応人員が大幅に減少し、迅速な異常検知や復旧作業が遅延するリスクが格段に高まります。この対応の遅れこそが、攻撃者にとって最も好都合な状況となります。
  • 年末商戦や新年のプロモーションにより、一時的にウェブサイトへのトラフィック(通信量)が増加します。この負荷の増大によってシステムが不安定になったり、既存の脆弱性(セキュリティ上の欠陥)を突く攻撃に対する防御力が低下したりするケースが増加します。
  • 技術的な攻撃だけでなく、フィッシング(偽サイトへ誘導して個人情報を盗む手口)やなりすましメールなど、人間の心理的な隙を突くソーシャルエンジニアリング型の攻撃も、長期休暇期間中に集中して行われる傾向があります。多忙な休暇前や気が緩んだ休暇中に、従業員が不用意に悪意あるリンクをクリックするリスクが高まるためです。

今すぐチェック!休み前に必ず行うべき防御策

管理者アカウントの確認とアクセス制限
不要なアカウントを削除し、管理画面へのアクセスをIP制限または多要素認証で保護する。

WAF・IPS/IDSの設定点検
最新かつ適切なルールが適用されているか、遮断ログが正常に記録されているかを確認する。

バックアップの最終確認
サイトデータ・DB・設定ファイルのバックアップを取得し、復元手順をテストしておく。

サーバー・CMSのアップデート
WordPressやプラグイン、テーマ、PHPなどの更新を完了させ、脆弱性を残さない。

監視体制・通知設定の点検
異常検知メールやサーバーアラートが担当者に確実に届くよう、宛先とルールを確認する。

不要なサービス・テスト環境の停止
本番環境以外の管理画面、開発ディレクトリ、デモ環境を停止・削除する。

決済・フォーム機能のテスト
ECサイトや問い合わせフォームが正しく動作しているか、改ざんやリダイレクトがないか確認する。

従業員・委託先への注意喚起
フィッシング、偽メール、添付ファイル感染などへの警告を社内外へ通達する。

緊急時の連絡体制整備
休日中に障害や攻撃を検知した場合の連絡先・対応フローを文書化し、全関係者に共有する。

公開・更新作業の凍結ルール
休暇直前のサイト更新、キャンペーン公開、システム改修を避け、安定稼働を優先する。

まとめ

サイバー攻撃対策で最も重要なのは「事前の準備」です。平常時のセキュリティ対策も欠かせませんが、年末年始のように人手が減る時期こそ、意識を一段高めて臨む必要があります。

サイバー攻撃は規模の大小を問いません。狙われるのは大企業だけではなく、更新の止まった中小企業サイトや小規模ECも標的になります。自社には関係ない、と思うことが最大のリスクです。

不明点や対応に不安がある場合は、早めに管理担当者に相談してください。小さな点検・確認の積み重ねが、重大な被害を未然に防ぐ最も確実な手段となります。弊社でも点検を行っていますので気兼ねなくご相談ください。

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