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【年末向け】古いサーバー×古いWordPressは最悪の組み合わせ

最新サイバーインシデント速報:要点と前提

2025年11月24日現在も、サイバー攻撃のリスクは高止まりしています。特に「古いサーバー」や「サポートが終了したソフトウェア」に残った脆弱性(セキュリティ上の弱点)を狙う攻撃が目立ち、マルウェア感染・不正アクセス・情報漏洩の原因になっています。
 
 
  • 古いソフトウェアが格好の標的 Apache や Oracle Fusion Middleware など、古いバージョンに残った脆弱性が今も悪用されています。「パッチを当てずに放置したシステム」ほど狙われやすくなります。
  • サポート切れOSはランサムウェアの温床 サポートが終わった OS には新しい脆弱性の修正が提供されず、ランサムウェアなどの攻撃に弱くなります。工場などの産業系システムでも被害が報告されています。
  • WordPress本体よりも周辺が危ないことも WordPress 本体だけでなく、プラグインやテーマにも脆弱性が日々見つかっています。サイトを守るには、「本体・プラグイン・テーマをまとめて最新にする」ことが必須です。

最新動向(直近の報道から見える傾向)

2025年3〜10月の報道を総合すると、「古いシステムやソフトウェアの脆弱性を足がかりにした攻撃」が一貫して目立ちます。
 
 
  • サポート切れOSが感染源に 工場で、サポート終了 OS を搭載した PC がランサムウェア感染の起点となった事例が報告されています。
  • Apacheの古い脆弱性が悪用 古い Apache に残った脆弱性からマルウェアが設置されるケースが確認されており、アップデートとパッチ適用の遅れが被害に直結しています。
  • PHPの新脆弱性「CVE-2024-4577」 特に Windows サーバーでリモートコード実行(RCE)のリスクが報告されています。攻撃者がサーバー上で任意のプログラムを実行できる可能性があり、非常に危険です。
  • Oracle Fusion Middlewareの古い脆弱性 古い脆弱性「CVE-2021-35587」が、クラウド環境への不正アクセスの足がかりになった可能性が指摘されています。「昔わかった脆弱性」でも、放置すれば現在進行形のリスクになります。
  • WordPressとWindowsのアップデート遅延 WordPress プラグイン・テーマ、Windows Update(ゼロデイ脆弱性を含む)など、更新を後回しにした結果として被害につながるケースが目立ちます。
共通しているのは、「アップデートとパッチ適用を後回しにするほど、攻撃者にとって狙いやすくなる」という点です。

背景と原因(技術+組織の両面から)

これらのインシデントは、「技術的な問題」と「運用・組織の問題」がセットになって起きています。
 
 
  • 技術的な要因 サポート切れ OS・古い Apache / PHP・更新されていないミドルウェア、放置された WordPress プラグイン・テーマなど。 → アップデートされないままの「既知の脆弱性」が攻撃の入口になります。
  • 組織的な要因 「まだ動いているからそのまま」「予算や人員が足りない」などの理由で、計画的な更新や定期的なセキュリティチェックが後回しになりがちです。 → 結果として、古い環境が長期間残り、大きなインシデントにつながります。

今すぐ確認したい一次対応チェックリスト

まずは「今の環境がどれくらい危ないか」を把握するところから始めましょう。
 
 
  • ① サーバー・PHPのバージョン確認 OS(Linux / Windows Server など)と PHP がサポート期間内かを確認。サポート終了版は早急に移行検討。
  • ② WordPress本体・プラグイン・テーマの更新 すべて最新版かを確認。「更新があります」が放置されているものは優先的にアップデート。
  • ③ バックアップの取得 アップデート前に、ファイル+データベースのフルバックアップを取得。復元手順もあわせて確認。
  • ④ セキュリティスキャンとログ確認 セキュリティプラグインやサーバーツールでスキャンし、不審なファイル・アクセスがないかチェック。
  • ⑤ WAF(Webアプリケーションファイアウォール)の有効化 すでに導入済みなら設定確認、未導入なら検討。
  • ⑥ 不安があれば専門家に相談 「すでに侵入されているかも」「自分だけでは判断が難しい」と感じたら、早めに専門家へ。

恒久対策:再発防止のための3つの視点

  • 【技術】環境そのものを強くする ・サーバーOS・Apache・PHP・MySQLなどを最新の安定版へ ・WordPress本体・プラグイン・テーマを常に最新に ・不要なプラグイン・テーマは削除 ・WAFやセキュリティプラグインを活用
  • 【運用】「やりっぱなし」にしない体制づくり ・定期的なアップデート日(例:毎月第1週)を決めて実施 ・自動バックアップ+復元テストを仕組み化 ・アクセスログや管理画面ログイン試行の定期チェック ・サポート終了予定の製品は、早めに移行計画を立てる
  • 【教育】最低限のセキュリティ感覚を共有 ・「脆弱性」「ランサムウェア」などの基礎用語をチームで共有 ・セキュリティ関連記事を定期的にチェックする習慣づけ ・「セキュリティはシステム担当だけの仕事」という考えを改める

FAQ(よくある質問)

Q. サイトがハッキングされた場合、復旧費用はいくらくらい?

 
A. 「被害の範囲」「バックアップの有無」「サイト規模」「緊急度」によって大きく変わります。 ・軽症+バックアップあり → 比較的低コスト・短時間で復旧できることも ・広範囲の改ざん+バックアップなし → 調査・復旧・作り直しが必要になり、高額になりがちです。 まずは初期診断を依頼し、現状を見たうえで見積もりを出してもらう形になります。

Q. 復旧にはどのくらい時間がかかりますか?

 
A. 目安としては、以下のようなイメージです。
  • 初期診断:数時間〜1営業日
  • 駆除・復旧作業:1日〜数週間(被害の深刻度とバックアップの有無による)
  • 再発防止の設定:1日〜数日(WAF・監視・アップデート計画の整備など)
サイト停止時間はそのまま機会損失になるため、「怪しい動き」を感じた時点で早めに相談することが重要です。

Q. 再発を防ぐために、最低限やっておくべきことは?

  • WordPress 本体・プラグイン・テーマを常に最新に保つ
  • サーバー側(OS・Apache・PHP など)のアップデートを定期的に行う
  • 強力なパスワード+可能なら二段階認証を導入
  • サイト全体のバックアップを自動化し、外部にも保管
  • WAF やセキュリティプラグインで攻撃を自動ブロック
  • 不要なテーマ・プラグインを削除し、「入口」を減らす

まとめと「次の一手」

2025年11月24日時点でも、「古いサーバー」や「サポート切れシステム」を狙う攻撃は続いています。表面上は問題なく動いていても、裏側ではリスクが積み上がっているケースが多く、「サイレントキラー」とも言える状態です。
 
 
  • まずは、サーバー・PHP・WordPress・プラグイン・テーマの「現状把握」
  • そのうえで、「アップデート」「バックアップ」「WAF・監視」を優先的に整備
  • 不安な箇所や大きなバージョンアップ・サーバー移行は、専門家と一緒に進める

参考リンク

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