サプライチェーン攻撃って何?まずは要点だけ
- ねらわれるのはのはあなたのサイトそのものだけではない:プラグイン、テーマ、SaaS、サーバーなどまわりの部品から侵入してきます。
- 最近は件数も手口もアップ:「増えている」「巧妙化している」という報道が相次いでいます(各社報道)。
- WordPressでも十分起こり得る:更新していないプラグインや使っていないテーマが“入口”になりやすいです。
まずはこれだけ:最初の3ステップ
- アップデート:WordPress本体・テーマ・プラグインをすべて最新に。不要なものは削除。
- パスワード&二段階認証:管理画面/サーバー/FTPのパスワードを強力に変更+MFAを有効化。
- バックアップ確認:最近のバックアップで復元テストを1回やっておく。
もう少し詳しく:なぜ今、問題なの?
サプライチェーン攻撃は、あなたが信頼して使っている外部サービスやソフトを経由して侵入する方法。WordPressの場合は、プラグイン・テーマ・CDN・決済・分析ツール・ホスティングなどが対象になります。どれか1つに弱点があると、そこから入られるリスクが高まります。
よくある“入口”の例
- 古いままのプラグイン/テーマ(サポート終了や更新停止を含む)
- 使っていないのに有効化されたままのプラグイン
- 共有して広まったパスワード、安易な管理者ユーザー名
- 外部サービス(フォーム、決済、ファイル共有など)の設定ミス
“今すぐやる”チェックリスト(保存版)
- 更新:本体・テーマ・プラグインを更新し、使っていないものは停止→削除。
- 改ざんチェック:
wp-contentやコアファイルに見慣れないファイル/変な更新日時がないか確認。 - ログ確認:管理画面への不審ログイン、海外IPからの大量アクセスなど。
- WAF・セキュリティ導入:WordfenceやSiteGuardなどを入れて通知もONに。
- 権限の見直し:管理者は最小限/共有アカウントはやめる/APIキーの棚卸し。
- バックアップ:自動取得+実際に復元してみる(ここが大事)。
長く守るために:再発防止のコツ
- 多層防御(階層型セキュリティ):WAF・改ざん検知・EDRなどを“重ねて”守る。
- 外部サービスも含めて見直す:フォーム、決済、CDN、SaaSの権限や設定を定期点検。
- 部品の把握(ソフトの在庫表):使っているテーマ/プラグイン/外部連携の一覧を作っておく。
- 運用ルール:更新・バックアップ・監視の“担当と頻度”を決め、月次で回す。
- 教育と周知:怪しいメールを開かない/使い回しパスワードをしない、を継続啓発。
用語ミニ解説
- WAF:悪意あるアクセスを手前で止める“門番”。
- MFA(二段階認証):ログイン時にパスワード+もう1要素で安全性を上げる。
- 改ざん検知:サイトのファイルが勝手に書き換えられたら通知してくれる仕組み。
FAQ(よくある質問)
復旧にはいくら・どれくらいかかる?
被害の範囲とサイトの作りによって差があります。軽症なら数日、重症(ランサム、広範囲の改ざんなど)だと数週間〜。費用も同様で、「事前対策の方が結果的に安い」のが一般的です。
うちは今、無事?すぐ確認する方法は?
- 管理画面のユーザー一覧に「見覚えのない管理者」がいないか
- プラグインに「更新があります」が溜まっていないか
- アクセスログに海外IPからの大量アクセスやログイン失敗が続いていないか
- Search Consoleで「セキュリティの問題」が出ていないか
まず何から始めればいい?
- 更新 → バックアップ確認 → 二段階認証
の順でOK。次にWAFと改ざん検知を入れる。 - “使っていないプラグイン”の削除は、効果が高くてすぐできる対策です。
困ったら相談を:保守・診断を承ります
参考(ニュース・解説)
本記事は、各種報道・技術解説をもとに、一般の方向けに要点を再構成しています。
- サプライチェーン攻撃に関する最新の国内外報道
- OSS(オープンソース)やSaaSの脆弱性解説
- ランサムウェア/APTの動向解説


