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そのままアップしていませんか?画像とWebPで見直すWordPress表示速度

WordPressサイトが重い…その原因、実は「画像」かもしれません

「ページの表示に時間がかかる」「トップページがなかなか開かない」──WordPressサイトの“重さ”は、ユーザー体験の低下だけでなく、検索結果の評価(SEO)にも直結します。その原因の多くを占めているのが、実は画像ファイルです。 高画質の写真をそのままアップロードしていたり、古い画像形式のまま使い続けていたりしませんか? 最近はWebP(ウェッピー)という新しい画像フォーマットも一般的になってきました。

この記事では、企業のウェブ担当者様向けに、WordPressサイトにおける画像最適化とWebP変換のポイント、そして具体的な対処法を分かりやすく解説します。

なぜ画像がサイトを重くするのか?原因を整理する

まずは「なぜ画像が表示速度を落としてしまうのか」を理解しておきましょう。仕組みを知ることで、どこから対策すべきかが見えやすくなります。

原因1:画像ファイルのサイズが大きすぎる

デジタルカメラやスマホで撮影した写真、デザインツールから書き出した画像を、そのままWordPressにアップロードしていませんか? これらの画像は、ウェブ上で表示するには十分すぎる解像度・サイズになっていることがほとんどで、1枚あたり数MBになるケースもあります。

ファイルサイズが大きい画像が多いほど、ユーザーのブラウザが読み込むデータ量も増え、ページ全体の表示が遅くなってしまいます。

原因2:古い画像フォーマットのまま使っている

長く使われているJPEGやPNGは今でも一般的な画像フォーマットですが、近年はWebPという新しい形式が広く対応されるようになりました。 WebPは、JPEGやPNGと比べてファイルサイズを小さく抑えながら画質を維持しやすいのが特徴です。

つまり、同じように見える画像でも、WebPを使うかどうかで読み込みに必要な容量が大きく変わるということです。古い形式のままでは、どうしても無駄なデータ転送が増えてしまいます。

原因3:画像の読み込み方法が最適化されていない

ページを開いた瞬間に、画面の下の方にある画像まで一度に読み込もうとすると、その分だけ表示までの時間が長くなります。 特に、ファーストビュー(スクロールしないと見えない位置より下)の画像まで最初から読み込んでしまう設定になっていると、初期表示が重くなってしまいます。

こうした場合は、画像の読み込みタイミングや方法を工夫することで、体感速度を大きく改善できます。

今日からできる!すぐ試せる画像最適化の対処法

ここからは、すでに運用中のWordPressサイトと、今後アップロードする画像の両方に使える、実践的な対処法をご紹介します。

1. 既存画像の最適化とWebP変換

すでにアップロード済みの画像を、一枚ずつ手で加工し直すのは現実的ではありません。WordPressでは、これを自動化・一括処理できるプラグインを活用するのがおすすめです。

  • プラグインで一括最適化する 「EWWW Image Optimizer」や「Imagify」などのプラグインを使うと、既存の画像をまとめて圧縮したり、WebP形式に変換したりできます。一度設定すれば、サイト全体の画像を自動で最適化できるため、作業コストを抑えつつ効果が出しやすい方法です。
  • 重要な画像だけ手動でWebP変換する トップページのメインビジュアルなど、特に重要な画像が少数であれば、オンラインツールなどで事前にWebPに変換し、WordPressに再アップロードするという方法もあります。品質を確認しながら進めたい場合に向いています。

 

2. 新規アップロード画像のルールを決める

これから追加される画像については、あらかじめ運用ルールを決めておくと、サイト全体のパフォーマンスを長期的に守りやすくなります。

  • アップロード前にリサイズ・圧縮する PhotoshopやAffinity、Canva、オンラインの画像圧縮ツールなどを利用し、表示に必要な最大サイズまでリサイズした上で、適切な品質に圧縮してからアップロードするようにしましょう。
  • プラグインで自動WebP変換を有効化する 画像最適化系プラグインの多くは、「アップロード時に自動でWebPを生成する」機能を備えています。この設定を有効にしておくと、運用担当者が意識しなくても、常に最適化された形式で画像が配信されるようになります。

表示速度を底上げする恒久対策:WebP+Lazy Load

「一度最適化して終わり」ではなく、長期的にサイトを速く保つためには、仕組みとしてパフォーマンスを底上げすることが重要です。ここでは、特に効果の高いWebPの自動配信遅延読み込み(Lazy Load)についてご紹介します。

WebP変換と配信を自動化する

WebPは、JPEGやPNGと比較してファイルサイズを大きく削減できるため、読み込み速度の改善に非常に有効です。ただし、すべてのブラウザが同じように対応しているわけではないため、「対応ブラウザにはWebPを配信し、非対応ブラウザには元の画像を出す」といった制御が必要になります。

  • 専用プラグインでブラウザごとに出し分ける 「WebP Express」や「ShortPixel Adaptive Images」といったプラグインを使うと、ブラウザがWebPに対応しているかどうかを判定し、対応ブラウザにはWebPを、非対応ブラウザには従来のJPEG/PNGを配信するといった柔軟な制御が可能です。
  • CDNで自動変換・キャッシュする 一部のCDN(コンテンツデリバリーネットワーク)サービスには、画像を自動で最適化&WebP変換して配信する機能があります。サーバー負荷の軽減と表示速度の向上を同時に実現したい場合は、CDNの導入も検討する価値があります。

遅延読み込み(Lazy Load)で初期表示を軽くする

遅延読み込み(Lazy Load)とは、ユーザーがスクロールして画像が画面内に入るタイミングで、その画像を読み込む仕組みです。表示されていない画像の読み込みを後回しにできるため、ページの初期表示がぐっと軽くなります。

  • WordPress標準のLazy Loadを活用する WordPress 5.5以降では、標準で画像に遅延読み込みが適用されるようになっています。まずはテーマやプラグインがこの機能を妨げていないかを確認しましょう。
  • プラグインで細かく制御する 「Lazy Load – Optimize Images」などのプラグインを使うと、対象にする画像・除外する画像、動画やiframeにも適用するかどうかなど、より細かく挙動を調整できます。

適切な画像サイズとsrcsetの活用

画像は、実際に表示される枠のサイズに合わせて用意することが基本です。横幅500pxの領域に、横2000pxの画像を読み込む必要はありません。 さらに、WordPressは画像にsrcset属性を自動で付与し、デバイスの画面サイズに応じて適切なサイズの画像を選んで表示する機能を持っています。

元の画像サイズやサムネイル設定を適切にしておくことで、スマートフォンユーザーに不要な大容量画像を送ってしまうことを防ぎ、通信量と読み込み時間を同時に削減できます。

まとめ:画像最適化でWordPressサイトのパフォーマンスを最大化

画像の最適化とWebP変換は、単に「速くするテクニック」ではなく、ユーザーの離脱を防ぎ、SEO評価を高め、サーバー負荷を抑えるための重要な施策です。

  • 定期的な見直しを行う サイトの更新が続くほど画像は増えていきます。運用状況に合わせて、画像最適化の設定やルールを定期的に見直しましょう。
  • プラグインやCDNなどのツールを活用する 「すべて手作業」で行う必要はありません。目的に合ったツールを組み合わせることで、効率よく、安定したパフォーマンス改善が可能になります。
  • 専門家への相談も選択肢に サイト規模が大きい場合や、既存環境が複雑な場合は、WordPressに詳しい専門家に相談した方が早く、安全に改善できるケースもあります。

快適に表示されるウェブサイトは、それだけで企業やサービスへの信頼感につながります。この機会に、ぜひ貴社のWordPressサイトの画像周りを一度チェックしてみてください。

参考リンク・類似記事

  • ページ速度の診断と改善ポイントの確認にはGoogle公式「PageSpeed Insights」 が役立ちます。
  • WebPフォーマットの詳細や特性について知りたい場合Google Developers「WebP 画像フォーマット」 をご参照ください。
  • サイト全体のパフォーマンス改善をより広く知りたい方は、「画像以外も含めたWordPress高速化のチェックポイント」をテーマにした類似記事を1本にまとめて用意しておくと、社内共有資料としても活用しやすくなります。

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