ネクスト・アクション「クリエイティブセンター柏」が入っているコワーキングスペース、Nobless Obligeは、時々模様替えがあります。
少しこの施設の補足をしますと、館内には雰囲気の異なる二つの部屋「NOB」と「NOB+」があります。「NOB」と「NOB+」、機能的な大きな違いがありまして、前者はレンタルスペースの役割を果たすので、ほとんどの机と椅子にキャスターがついていて、自由に動かすことができます。そのレンタルの方法も、規模に伴い、「半貸切」や「全貸切」と二つのタイプがあります。なので、畳スペースや書籍販売コーナーなど、大枠は変わらないのですが、レンタルがあった際や、コワーキングスペース利用者の任意で、いつもどこかしら机の並び位置が少しづつ違い、変化が当たり前の部屋になっています。
ちなみに後者「NOB+」においても、各デスクに移動用のキャスターはついていないのですが、時々中央の大きな作業台の角度が柔軟な発想で変わったり、棚が増えたり利用者の要望によって少しづつ変わっていっています。
しかし今回の模様替え、変化が当たり前の部屋「NOB」で大枠の部類に入っていると思っていた、壁と一続きにデザインされた岩のモチーフのカウンターが、窓際に移動していました!
「これ、岩だよね?動くの?!」と、私含め、常連の皆さんも入った瞬間びっくりしていました。「重くないですよ、一人でもできます。このカウンターには実は動かすことを想定して隠しキャスターがあるんです。」と、Nobless Obligeを運営する合同会社エッジハウスのマネージャーさんが事もなげに語りました。
「動く岩、デスバレー?」と、まさかこの岩のようなカウンターにキャスターがついていたとは誰も思いつかず、面白く期待を裏切られました。このカウンターの模様替えから2週間くらい経ちますが、岩は動かない、というイメージに遊ばれた勝手な思い込みから、いまだに新鮮さを感じます。そしてこの模様替えに伴い、物置状態だったカウンター内側のスペースに、人が立ってハンドドリップコーヒーを入れるコーナーができたり、もとあった入り口付近のカウンター位置に、広々とした空間ができ、出入りしやすくなりました。
人間は、安定を求める一方で、同時に何かしらの変化、不確実性をどうしても求める性質を、脳の中に持っているそうです。当たり前になってゆく日常に、毎日何か発見して、驚きと、わくわくを感じたいものです。岩が動いた「NOB」の模様替えは、それをちょっと思い出させてくれました。可動式岩のカウンターを作ったデザイナーさんの遊び心、尊敬です!
写真は模様替え後の窓際のカウンター。コワーキングスペースというより、まるでおしゃれなバーのようです。しばらくすると、入り口付近に位置していたことも忘れて、馴染んでゆくのでしょうね。