ショルダーネームに使われている単語シリーズ第三弾はラーメン店です。入れ替わりも店舗密度も高い業界であり、ショルダーネームも差別化等をかなり意識していることがうかがえます。また、造語が多く記載場所による表記のぶれ(元祖つけ麺、もしくは、元祖特製もりそば 等)も見受けられます。チェーン名をショルダーネーム的に利用している会社もあり、1店舗であっても成功すると有名になりやすいラーメン業界の特徴をよく表しているように感じます。この業界も美容業界とはまた違った意味で分類が難しい言葉が多く、適切ではない印象を受ける分類もあるかと思いますが、ご容赦ください。
調査対象は池袋・北海道にある約70店です。
今回もアンケート調査を基に、考察を加えていきます。
(本調査では、正確にはショルダーネームと呼べないコピーからも、差別化に使われていると思われる単語は含めています)
ラーメン屋であることを端的に伝えるもの
麺創房・麺処・らーめん つけめん・麺屋武蔵・BASSO(麺という意味です)・志奈そば・麺屋・創新麺庵・横浜家系・馳走麺・中華そば・つけ麺屋・本格中華麺店・我流麺舞・昭和ラーメン・餃子と麺
ラーメンの味を伝えるもの
東京とんこつラーメン・蒙古タンメン・元祖つけ麺・節骨麺・塩そば専門店・とんこつ醤油ラーメン・ベジポタつけ麺・濃厚魚介らーめんの店・韃靼ラーメン・カラシビ味噌らー麺・煮干らぁめん・えびそば・生姜ラーメン・味噌ラーメン専門店・豚ソバ
その他
創業昭和○○年
消費者側のニーズについて
一方で、これらの言葉を受け取る側の消費者はどんな基準でラーメン店を選んでいるのでしょうか?こちらはライフメディアのリサーチバンクによるアンケート調査がありました(調査期間:2014年2月28日から3月5日)。
こちらの調査によるとラーメン専門店のラーメンを食べる人に対し、食べに行くときに重視する点を尋ねたところ、「スープがおいしい(87%)」「麺がおいしい(71%)」が上位になった、そうです。ラーメン屋であることを伝えるだけでなく、味を伝える豊富なショルダーネームはこのようなニーズに的確に応えているといえるのではないでしょうか?
また、今回の調査で少し気になったことは「麺処」「麺屋」というような表現を使うお店が多かった点です。比較可能なデータを持ち合わせていないのですが、以前であれば「らーめん」という表現が多かったように記憶しています。ラーメン文化の進化と女性が単独でもラーメン店を利用するようになった点などが原因かもしれません。このように時代とともに消費者の行動パターンも変化していきます。新規顧客の来店数に変化があったときにはショルダーネームを中心に、店舗コンセプトの表現をニーズに合わせて変えていくことが売上アップの秘訣です。
ショルダーネームを作ることで、お店がお客様に伝えたいことが明確になり、店つくりにも統一感を出しやすくなります。是非一度、ショルダーネームから始める売上アップのためのワークショップに、ご参加ください。