売れるためのショルダーネームは575で作ることにこだわり、ショルダーネームを575で作る事を推奨しています。でも、何故575なのか?575は良い気がするけど、575じゃないとダメなのかと思われる方もいると思います。
この記事では、ショルダーネームを575にする5つの理由について述べたいと思います。
目次
ショルダーネームを575にする5つの理由
ショルダーネームラボが575にこだわる理由は大きく5つあります。
1.短く言い切ることでスピード感が生まれる
2.リズムがつき、覚えやすくなる
3.言葉の選択作業によりコンセプトが明確になる
4.袖看板に対応できる
5.ネットのリスティング広告に対応できる
インターネットで必要なショルダーネーム
まずは、ショルダーネームが大事であるというおさらいをします。インターネット上でお店を検索する場合、まずは、地名やお店のジャンルを入力する事が多いと思います。例えば、「渋谷 カフェ」「東京駅 居酒屋」など具体的な地名や駅名、そして、お店のジャンルなどです。グーグルで「渋谷 カフェ」と検索すると、2千万弱の検索結果が表示されます。
もちろん、その全てが渋谷に実在するカフェではないですが、抽象的な表現だとこのような莫大なデータに埋もれてしまいます。食べログやぐるなびを代表とするレストランの一覧サイトや、ホットペッパーやiタウンページなどの店舗紹介サイトを使って検索しても「渋谷 カフェ」で絞込みをしても選びきれないほどのお店のリストが表示されることになります。
Attentionが必要
「AIDMAの法則」にしても、ネット広告のAISASにしても、共通するのは最初のA(Attention=顧客の注意を引く)です。顧客の注意をひく何かが必要になります。ユーザーに注意をひいてもらうには、何らかの情報を与えることです。現在のインターネット技術で伝えられる情報は、文字情報、画像情報、音声情報のこの3つです。音声情報は他者に迷惑がかかるので、実際は文字と画像の情報しかありません。つまり、文字か画像でユーザーの注意を惹く必要があるという事が言えます。
一瞬で理解してもらう必要がある
このように、莫大な店舗リストの中であなたのお店を探してもらうには、スピードが必要です。ホットペッパーやぐるなびを代表とする店舗情報掲載サイトは、より多くのお店の中から選んでもらえるように、お店の一覧をより多く表示させる努力をしています。そうなると、一つのお店が発信できる情報量が限られてきます。携帯電話やスマートフォンの登場により、その情報量はもっと少なくなっています。幅320ピクセルという狭い範囲により多くの情報を伝えないとなりません。
グーグルやヤフーによる検索結果では、検索結果一覧からコンマ何秒という単位で、自分に必要な情報かどうか判断していると言われています。このようにお店のことを一瞬で理解してもらう必要があると言えます。
覚えてもらう必要がある
検索結果や店舗リストなどの一覧で一瞬で判断してもらう事も大事ですが、ショルダーネームを覚えてもらう事も大事です。ショルダーネームで覚えてもらう事で、検索語が具体的になりますし、店舗名とセットで覚えてもらえる効果も大です。また、当然のことながらブランディングの効果も高まります。
ショルダーネームを575にする5つの理由の詳細
以上のように、インターネット上ではショルダーネームが大事であり、一瞬で判断してもらい、覚えてもらう必要があるという事を踏まえて、ショルダーネームを575にする5つの理由の詳細について述べていきます。
1.短く言い切ることでスピード感が生まれる
言いたい要素を凝縮して、短く言い切る。それだけで、相手の心に届くスピードは格段に速くなります。その分、受けてに刺さる言葉になる可能性も高くなり、記憶に残ります。
川上徹也著
ひと言で気持ちをとらえて、離さない77のテクニック キャッチコピー力の基本より
先ほども述べた通り、少ない情報量の中で素早く判断してもらう事が重要になります。そのための一番の方法は、「短く言い切ること」。情報が正しく伝えられるならば、言葉は短ければ短い方がいいです。テクニックとしては、文字数の少ない単語で表現し、助詞やてにおはなどの接続詞などを使わずに言葉を絞ります。アツアツやほかほかなどの擬態語を使うと短い言葉で商品やサービスを形容ができるというテクニックもあります。
2.リズムがつき、覚えやすくなる
日本語には、音数律という考え方があります。
音数律とは
句ごとの音節の数で組み立てる韻律。五七調・七五調など。出展:コトバンク
https://kotobank.jp/word/%E9%9F%B3%E6%95%B0%E5%BE%8B-455862
詩歌や標語などではない単純な単語の羅列であっても五音七音がリズミカルと感じられるということは、単になじみのある型の持つ心地よさというだけではなく、五音七音という音の構成がリズム知覚に影響している可能性を示唆する。
音数律は、一息で言えて耳にやさしく覚えやすいものです。私たちが子供の頃覚えろと言われた、俳句や短歌、それ以外にも、円周率や歴史年表に始まり、現代では電話番号の語呂での覚え方、交通標語など、5・7というリズムは日本人が古くなら慣れ親しんできたものであり理解がしやすいものです。また、5・7は音楽で最もポピュラーな「エイトビート」に近いとされ、5・7というリズムがどれも理にかなった物だという事が分かります。
3.言葉の選択作業によりコンセプトが明確になる
上の二つは、言葉の表現方法ですが、ショルダーネームを決める上で、言葉の中身(意味)についても考えないとなりません。意味を決める上で重要なのはお店のコンセプトです。たかだか十数文字の短い言葉の中にあなたのお店の特徴や他店との違い知ってもらう必要があります。商品やサービスを中心に、お店の雰囲気だったり、味だったり、経営者の思いなどです。まずはそれらの伝えたい事が何かを知る必要があります。
そのためには、自分のお店とほかのお店を比べたら何が違うのか、自分のお店の最大のセールスポイントが何なのかなどコンセプトを明確にする必要があります。また、伝えたい事は山ほどでてくるのですが、あれもこれもと欲張って伝えると、受けては混乱してしまいます。575の中で伝えられるメッセージは限られています。多くても2つでしょう。つまり、自店の魅力を1つか2つに絞る必要がでてきます。
この言葉の選択作業は自店を見つめなおし、他店を意識しながら自店を客観的に表現するという、店舗経営で大事な作業を行う事ができます。この作業を行うだけでも一つ大きな収穫があると言っていいでしょう。
また、言葉を一つ選ぶにしてもターゲットに合った言葉なのかが重要になります。1の言葉選びに戻るのですが、極端な話、ターゲットが男性なのか女性なのか、高齢者向けなのか子供むけなのかで使う単語が変わってきます。そのためにも、ターゲットだけはしっかり決めておきたいです。
4.袖看板に対応できる
お店の横にある袖看板に対応がしやすくなります。袖看板は、集合ビルなどで使われる小さな看板です。小さなビルでは30-50センチ四方という非常に小さな看板になってしまい、その小さなエリアにお店の情報を最大限に伝える必要があります。
単に店名だけを伝えるだけでは何のお店かわかりません。575のショルダーネームであれば、小さな袖看板に対応ができ、集客効果が高まると言えます。
5.ネットのリスティング広告に対応できる
575にすればネット広告の中で最もポピュラーなリスティング広告に対応ができます。リスティング広告とは、グーグルやヤフーで検索すると、検索結果の上限に[広告]と表示される広告のことです。お店や企業などがお金を払って広告を掲載しています。
2016年5月にグーグルアドワーズ広告が変更になり、正式に拡張テキスト広告が採用されるようになりました。今後はこの拡張テキスト広告が主流になると予想されます。
拡張テキスト広告とは、モバイル中心の世界に対応するために、ユーザーと広告主様の双方のメリットを考慮して考案された次世代のテキスト広告です。標準テキスト広告より広いスペースに広告文を表示することが可能で、モバイル端末で掲載効果が最大化されるように設計されているため、外出中のユーザーにアピールしやすくなります。
◆拡張テキスト広告の文字数制限
1.見出し(タイトル/Headline)
半角25字(※)×1行
↓
全角15文字(半角30字)×2行に変更
2.広告文(説明文/Description)
半角35字(※)×2行 ※日本では半角38字
↓
全角40文字(半角80字)×行に変更
どうでしょうか?自店や自社の魅力を30文字で伝えることはできますか?575で17文字です。お店の名前を入れればあっという間に25文字くらいになります。さらに、スペースや句読点、てにをはや助詞が入れば30文字になってしまいます。
標準の広告は、広告見出し で全角12文字、広告文で全角8.5文字(半角17文字)×2行です。広告見出しにはお店の名前が入るとしたら、広告文は2行の合計が17文字なので、575と同じ文字数という事になります。
グーグルが575を意識しているという訳ではないと思いますが、インターネットの世界をリードしているグーグルは、「短い言葉で完結に表現する」必要がある事を推奨していると言えます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?ショルダーネームは575でまとめると効果があることがお分かりいただけましたでしょうか。ショルダーネームラボでは、店舗のショルダーネームを改善して売り上げに貢献するお手伝いをしています。ワークショップなども開催していますのでお気軽にお問合せ下さい。
脚注
日本語表現のリズム(1)音数律
拡張テキスト広告について
五七調・七五調のリズム知覚に関する予備的研究