今回はショルダーネームに使われている単語を調査してみました。
業界は塾です。塾業界は飲食業界に次いでショルダーネーム及びそれに近い形のコピーがよく使われています。
事例の一つとしてご参考頂ければ幸いです。事例を挙げるだけではラボらしくありませんので、アンケート調査を基に消費者側のニーズも探っていきます。
(本調査では、正確にはショルダーネームと呼べないコピーからも、差別化に使われていると思われる単語は含めています)
授業方法
塾には大まかに家庭教師に近い形の個別授業と、学校のようなグループ授業があります。このような中でもやはり差別化はされているようですね。調査では以下のような単語が見つかりました。
個別指導・担当講師制度・オンライン・学力別少人数制・完全個別指導・共演授業
カリキュラム
授業内容についても表現に工夫が凝らされています。
個別カリキュラム・オーダーメイド・個人別学習システム
安全対策
安全対策もアピールポイントの一つになっています。
入退室時メール配信サービス・送迎不要
その他の特徴
他にも付加価値のある部分については以下のような単語でアピールしていました。
振替授業・補習・自習スペース・地域密着・難関校受験・苦手克服・めんどうみ合格主義・+○○点保障
目についた単語は以上になります。この一覧は、20の塾を調査して作成しました。
消費者側のニーズについて
一方で、これらの言葉を受け取る側の消費者は塾に何を求めてどんな基準で選んでいるのでしょうか?こちらは全国学習塾協会によるアンケート調査がありましたので要点をピックアップしていきます
まず、塾に求めていることですが、受験勉強や学校の補修が大体半分ずつです。また、選択基準のトップはなんと「講師の教え方がうまい」でした。一方で、口コミに相当すると思われる近所での評判は選択基準として教え方ほどは票を集めませんでした。複数選択式でアンケートに答える側が若干混乱したせいではないかと予想されます。というのも、講師に求める資質で最も重視するものというアンケートでも「授業が分かりやすさ」がダントツトップでしたが、こちらは入塾するまで判断ができないはずです。経験するまでわからない項目を除くと、家から近いこと、費用が適切であることが上位にあがります。また、家から近いことを重視する方が50%程度であるにもかかわらず、口コミが「近所」の評判しかないことから、クチコミを参考にしている人の全体数は約2倍の56%程度である可能性も指摘できます。
また、面白いのは実績を重視する割合が3割前後であることです。実績が高ければ授業が分かりやすいと推測できそうですが、それほど重視されていません。クチコミの件もそうですが、「うちの子に合うかどうか」という基準が隠れているのかもしれませんね。
さて、このような消費者のニーズが見えてきましたが、あなたならどのようなショルダーネームを付けますか?
そしてショルダーネームに合わせてどのような塾を作り上げるでしょうか?
私なら・・・思考パターン別少人数制授業などいかがでしょうか?塾のページで思考パターンの分類とそれに合わせた授業の例などがあれば、「分かりやすそう」という共感を呼べるかもしれませんね!
以上、ショルダーネームの作成のご参考になれば幸いです。