ショルダーネームとコンセプトは何が違うでしょうか?簡単に言うと、ショルダーネームは3単語でまとめた自己紹介、コンセプトは人生の目標です。同じように聞こえると思いますが、自己紹介はTPOに合わせて表現が変わりますし、基本的に初めてあった人向けの文章です。一方で、人生の目標はTPOに合わせて若干変わるとは思いますが、聞かれて初めて答えるものですし、初めての人向けという感じでもありません。
どんな人が人気者になるのか?
お店の売り上げは、いわばお店の人気を表しているともいえますよね。では、人に例えて考えてみましょう。初対面の時に、きちんと自己紹介できない人は、クラスでどんな扱いになるでしょうか?自己紹介がちゃんとできる人に人気が集まって、できない人は蚊帳の外になりがちではないでしょうか?自己紹介も内容が人生の目標ではちょっと引かれるのも想像できるのではないでしょうか?
しかし、自己紹介も済み、ある程度時間が経つとどうでしょうか?自己紹介の影響ははじめだけで、次第にその人からにじみ出る人柄、人生観の影響が支配的になってきますよね。同じように、お店の経営も、長い目で見ると人生観と同じ意味を持つコンセプトが非常に重要です。ですが、そのコンセプトを知ってもらうためには自己紹介であるショルダーネームが必要ということがお分かりいただけるのではないでしょうか?
もちろん、人間関係と同じで、人柄は時間とともに知れ渡っていきます。しかし、お店と人生の違いはランニングコストです。お店の場合は人柄が知れ渡る前に、資金不足に陥って閉店・・・という悲しい結末もありえます。既に営業を開始したお店であっても、たくさんの「初めまして」の潜在顧客を抱えています。これ以上人づきあいが増えたらパンクする!という常連さんにしっかり支えられたお店でもない限り、常に自己紹介であるショルダーネームは重要性を保っているといえるでしょう。
ショルダーネームと同じお店と感じてもらうことの大切さ
自己紹介が終わって、ちょっと会話をしてみたら、自己紹介と違和感を感じることもありますよね。そのような場合、どうするでしょうか?もちろん、かえって面白いこともありますが、基本的にはあまりいい印象は持たないのではないでしょうか?お店も同じです。自己紹介と行動が同じに感じるからこそ、交流が続いていきます。その中で、自己紹介では表現しきれなかった人生観=コンセプトに次第に共感を深めていくのです。
少し難しい話になってしまいましたが、とりあえず、コンセプトはもちろん、お店のサービスを的確に表したショルダーネームが大切なことは感じていただけたでしょうか?従来のコンセプトワークも突き詰めれば大切なのはもちろんなのですが、それは長くお客様と付き合う上でのことです。初めてのお客様と上手にお付き合いを始めるには、自己紹介であるショルダーネームが非常に重要な意味を持ちます。
コンセプトワークは非常に言葉にするのが難しいという声も多く聞かれます。そのような方はまず、自己紹介であるショルダーネームつくりと、自己紹介通りの行動=お店作りに挑戦されてはいかがでしょうか?コンセプトワークよりも直感的で始めやすいので、お勧めです。