売る相手を知る事がビジネス成功の近道と言えます。マーケティングの手段を決める前に、顧客の事について知っておきましょう。
マーケティングにおけるターゲティングの方法
1.ターゲット像を設定する
ターゲットとは、買って欲しい/来てほしいと望むお客様の事です。ターゲット像を明確にする事が販促や集客活動の第一歩です。これをおろそかにすると、この先決める事がぶれてしまうのでしっかり決めて下さい。
ターゲット像は明確であれば明確であるほど望ましいです。ターゲット像を第3者に伝えて「わかった、例えばあの人のことね」と理解してもらえれば合格です。例えば、知人や友人に人を探してもらう時に、年齢や性別、容姿、性格などの成りを伝える必要がありますよね。それと同様に、ターゲット像が明確ではないと、クチコミも発生しずらいですし、業者にチラシや広告等の制作物を依頼する場合、制作物がこちらの意図と違うものになってしまう事もあります。
ターゲットの決め方のコツは、自分の商品やサービスはどういう人の為にあって、どういう人に喜んでもらいたいかを考えると決めやすと思います。知り合いや芸能人など、実際に存在する人物をイメージするやり方もあります。
下記はターゲット像設定の例です。もしあなたのビジネスのコンセプトが、「寂しい独身男性に癒しの場を提供したい」という事でしたら下記のようなターゲット像が考えられます。ターゲット像に名前をつけるとより明確になります。
《ターゲット像の例》
氏名:山田 太郎
年齢:30歳
性別:男性
家族構成:独身
住まい:渋谷区の賃貸ワンルームに独り暮らし(家賃月8万円)
職業:中小企業の工場勤務
年収:400万円
趣味:特になし
友達:高校の友人が数名
2.顧客の大分類について
顧客は誰に買ってもらうかによって、大きく「消費者向け」と「事業所向け」に分かれます。最近では、BtoC(Business to Cunsumer)向けやBtoB(Business to Business)向けなどという言い方もします。販促は「消費者向け」と「事業所向け」でやり方が大きく変わる場合があります。
3.顧客層の分類について
顧客の状態に応じて、大きく3つの客層に分かれます。
顧客 … すでに取引のある顧客層
見込客 … 顧客にできる可能性のある顧客層
不特定客 … 一度も取引のない顧客層
このように顧客の状態を理解し、その状態に合わせた販促を行います。顧客の中には何回もリピートしてくれる「リピート顧客」や、顧客を沢山連れてきてくれる「ロイヤルカスタマー」などと呼ばれる場合もあり、それぞれに合わせた販促の手段を選ぶ方がより効果的です。
例えば、対象顧客が消費者の場合、まずは広告などで告知を行い、不特定客に試用を促すなどして広くアピールして見込み客を獲得するなどの手段があります。同時に、既存客との取引密度を高め、リピート顧客へと導いて行くことで、売上を伸ばしていく手法があります。