・月末に納品するものだと思っていたが校正のことだった
・基色は赤系と聞いていたので赤っぽい紫にしたが実は紫はNGのカラーだった
・トップ画像のイメージを指示通りにしたが、実は、別の場所の画像だった
・写真はお客様が準備するものだと思い込んでいた
・文字のサイズはこれでOKと言われたと思ってたけど文字の色の事だった
デザイン制作におけるこれらのミス、思い当たる節があるのではないでしょうか。
仕事においてミスは避けて通れないものですが、その多くは確認不足によるものです。特にWEB制作において、ミスのほとんどは勘違いや思い込み、そしてミスコミュニケーションから生じます。確かに作業そのもののミスもありますが、これらは確認によって防ぐことができます。
思い込みの罠
「きっと、こうかもしれない」という思い込みはよくあることですが、その時点で気づく事は難しいこと。
それよりも、「自分が間違っているかもしれない」 「相手が勘違いをしているかもしれない」 「正しく伝わらなかったかもしれない」と思う事はできます。この「間違っているかも」と思う事がミスを防ぐための第一歩です。
慣れないうちは「しつこく聞いたら嫌われるかも」と思いがちですが、実際にはミスをした方が嫌がられます。適切に質問し、確認することを恐れずに行いましょう。
デザインにおけるミス防止策
デザイン作業でも同様に、確認不足が大きなミスを招くことがあります。以下の点に注意してミスを防ぎましょう。
議事録やチャット/メールに残す
会議や口頭でのコミュニケーションでありがちなのが、言った/言わないというミスコミュニケーションです。「あとですぐ作業するからいいや」「このくらい記憶できるだろう」と思ってメモを残さなかったりする場合に限って突発的な仕事が舞い込みます。社内ならまだしも、クライアント様と言った/言わないで揉めるのはかなりマイナスです。議事録をシェアして確認し合うなどの工夫をするようにするのが最良の策です。
第三者の視点を活用する
デザインを客観的に眺めるためには、他の人に見てもらうことが効果的です。第三者の視点を取り入れることで、自分では気づかなかったミスや改善点が見えてきます。
デザインは言葉で説明する
ワイヤーフレームに要件定義、お客様のリクエスト、デザインにした理由、目的などを詳細に書き込みます。これにより、クライアントの担当者や上司がレジュメを見て伝達ミスを防ぐことができます。
なるべく数字を使って&可視化する
デザインは人それぞれで捉え方が違います。スケジュール、サイズ、ターゲット年齢など、数字や具体的な単語を用いる方が良いです。サイズや色、場所を指示する場合は言葉の定義が違うと思っておいた方がいいです。バナー、ナビゲーション、タブ、ボタン、スライドなどといった人によって捉え方が違う抽象的な文言は要注意です。やはり「間違っているかも」と思いましょう。
デザインを説明する場合や間違いを指摘する場合はスクリーンショットで印をつけたり、ZOOMなどで実際の画面をシェアするのも良いと思います。
社内での共有
社内でも、プロジェクトの内容や進行状況を詳細に共有することが重要です。明後日の方向に進んでしまわないように、全員が同じ情報を共有し、同じゴールに向かって進むようにしましょう。
こまめな確認。すぐに戻れるようにする
かなり作りこんでしまった場合の修正は大変です。上司・同僚やお客様にポイントで確認をしながら進めるとこのようなミスを防ぐことができます。これについても「聞いてばかりで申し訳ない・・・」と思わずに、「ちょっとしつこいかも」くらいが丁度いいです。
ミスを防ぐための心構え
ミスを防ぐためには、「間違っているかも」と思って確認を怠らないことが大切です。数分の確認不足が雪だるまのように大きくなって取り返しのつかないことにならないように、常日頃から「間違っているかも」を実践してみてください。