今回は、弊社が保守管理をしているお客様のサイトで発生したサーバーダウンとアクセス制限の問題について、その対策事例を紹介いたします。
サーバーダウンの発生と原因
お客様のワードプレスで頻繁にサーバーダウンが発生しました。調査の結果、月間の転送量が約600GB以上に達しており、これがサーバーに大きな負荷をかけていたことがわかりました。アクセスログには多くの502エラーと499エラーが記録されていました。DDOS攻撃やセキュリティの警告、侵入などの形跡はありませんでした。
502エラーと499エラーの詳細
502エラーは、サーバーが他のサーバーから無効な応答を受け取った場合に発生するエラーです。この事例では、バックエンドサーバーの過負荷が原因で適切な応答が返せなかったことが考えられました。
一方、499エラーはクライアントがリクエストを途中で切断した際に発生します。これは、サーバーの応答が遅延し、クライアントが待ちきれずに接続を終了したことが原因です。
チェックポイント
このような問題が発生した際には、以下のポイントを確認することが重要です。対策事例としてお知らせします。
レンタルサーバーの場合はできる事が限られていますが、早めに原因の切り分けをしておき、適切な対処をする必要があります。
サーバーリソースの使用状況
サーバーのCPU、メモリ、ディスクI/Oの使用状況を詳細にモニタリングし、リソースが十分に確保されているかを確認します。
アクセスログの確認
アクセスログを確認し、特定のエラー(例:502エラーや499エラー)の頻度とタイミングを把握します。これにより、問題のパターンを特定しやすくなります。
サーバー設定の見直し
サーバーの設定(例:PHP-FPMやウェブサーバーの設定)を確認し、リソースの適切な割り当てが行われているかをチェックします。
転送量の管理
月間の転送量がサーバーの許容量を超えていないか確認し、必要に応じて転送量の管理や最適化を行います。
バックエンドの状態確認
データベースやバックエンドサーバーの状態を確認し、過負荷や障害が発生していないかをチェックします。
セキュリティ対策
不正アクセスやDDoS攻撃の可能性を排除するために、セキュリティログや監視ツールを活用して異常なトラフィックを検出します。
このようなポイントを確認することで、サーバーダウンやアクセス制限の原因を迅速に特定し、適切な対策を講じることができます。
お客様のサイトの安定した運用をサポートするために、今後も継続的にモニタリングと改善を行ってまいります。