WEBデザインのようなクリエイティブな仕事では、「まずは否定から始める」ことが重要だと感じています。ここで言う「否定」とはネガティブな意味ではありません。最初に疑問を持つことで、仕事の本質や目的を見失わないための重要なステップです。
指示されたことをそのままやるだけでは足りない
例として、「この表を作っておいて」と指示された場合を考えてみましょう。指示通りに表を作成するだけでは、その仕事が本当に有用であるか、読み手にとって理解しやすいかどうかが見落とされることが多々あります。表の目的や、最終的に誰が使うのかを考えながら表をチューニングする事が大事です。
たとえば、表を作成する際も、ただデータを並べるだけではなく、「この表の目的は何か?」「読み手がどう使うのか?」といった視点を持つことで、より質の高い結果が生まれます。最初に「これで良いのか?」と否定的に考え、深く掘り下げる姿勢が必要なのです。
表はAIでも作れます。表をどういうものに仕上げるかが問われるという事です。
デザインにおける「否定」からのスタート
WEBデザインでも同様です。デザインを進める際、最初から「これで良いだろう」と肯定的に進めると、見た目が良くても実際の目的からずれてしまうことが少なくありません。まずはデザインの提案やアイデアに対して「これが本当にユーザーにとって最適か?」「実はていないか」「きっと何か間違いがあるはず」といった疑問を持つことが大事です。
この「否定」から始めることで、結果としてデザインがよりユーザー目線に立ち、クライアントのニーズに応えるものになります。単に見た目が良いだけのデザインではなく、使いやすさや目的に合致したデザインになり”品質が高い”デザインが生まれるのです。
自己満足に陥らないために
クリエイティブな仕事では、自己満足に陥りやすい危険性があります。自分が好きなデザインや、自分の感覚だけで進めてしまうと、最終的にクライアントやユーザーのニーズに応えられないことがあります。これを防ぐためには、まず自分の考えを否定する視点を持つことが大切です。
自分が気に入っているデザインでも、一歩引いて「本当にこれが最適なのか?」と考え直すことで、自己満足に陥ることを防ぎます。自己満足ではなく、クライアントやユーザーにとって価値のあるものを提供することが、本来の目的です。
否定は成長のチャンス
「否定」から始めることは、クリエイティブな分野だけでなく、仕事全般においても非常に役立ちます。仕事の進行中に「本当にこれでいいのか?」と自問自答することで、見落としていた課題や改善点に気づくことができます。そして、その改善点に対応することで、仕事の質を高め、結果的に成長へと繋がります。
まとめ:否定から生まれる成果
仕事を進める上で、「まずは否定から始める」ことは、より良い結果を生み出すためのプロセスです。クリエイティブな仕事だけでなく、日々の業務においても、最初に疑問を持ち、目的や意図を確認する姿勢が大切です。
この「否定」というステップを通じて、表面的な満足ではなく、真の目的に沿った成果を得ることができます。最終的には、自分自身やチームの成長、クライアントの満足に繋がるでしょう。