居酒屋メニューで使用する料理の撮影をさせていただきました。今回の撮影で導入したのが「櫓君2号」。これが現場で大活躍でした。
「櫓君2号」の導入と工夫
「櫓君2号」は、弊社が独自に名付けた機材です。軽量で持ち運びが簡単、組み立て式で形を自由に変えられる半透明のコンテナをディフューザーとして使用しています。ディフューザーとは、光を柔らかく拡散させ、食材の質感やディテールをより鮮明に引き立てるための道具です。
通常、ディフューザーは現場で場所を取りますが、コンパクトに設営ができるのでとても助かっています。色味に若干の変化が生じる場合もありますが、今回の撮影では部屋全体の色調整を行い、違和感のない美しい仕上がりを実現しました。光のコントロールがしずる感の表現に大きく影響するため、機材の工夫は不可欠です。
レンズ選びのポイント
今回の撮影では、SONY 16-35mm GM II と Batis 40mm を使い分けました。16-35mm GM IIは広角撮影に優れていて、料理全体のレイアウトや背景の雰囲気をしっかり捉えたいときに活躍します。一方、Batis 40mmは、料理のディテールや質感にフォーカスを当てたマクロ撮影に最適です。
特にしずる感を引き出すには、細部にこだわったマクロ撮影が重要。新鮮な刺身の輝きや、焼き鳥のジュワッとした照りなど、質感を感じられる一枚を撮るために、レンズ選びは慎重に行いました。
畳の上での工夫
今回の撮影場所は居酒屋の畳の間。畳の上で撮影する機会はあまりありませんが、今回は畳の雰囲気を活かしつつ、機材を工夫して撮影を行いました。限られたスペースでの撮影でしたが、機材をうまく配置してしっかりとしたライティングを作り出すことができました。
しずる撮影のポイントはスピード
しずる撮影は、料理が出された瞬間の”美味しさ”をそのまま写し取ることが大切です。料理が冷めてしまったり、照明が変わってしまうと、その新鮮な美味しさが損なわれてしまうため、スピードが命。
※弊社では、食材ロスを減らすため着色料や照りを付けたりする作業は行っておりません。
今回の撮影では、お刺身や焼き鳥など、時間が経つと食材の質感が変わりやすい料理ばかりでした。そのため、撮影の準備を整えたら素早くシャッターを切り、できるだけフレッシュな状態を捉えるよう心がけました。
– 北綾瀬の居酒屋「山海」さん –
今回撮影させていただいた北綾瀬の居酒屋「山海」さんは、料理がどれも絶品!お刺身、焼き鳥、サラダまで、何を食べても美味しいと評判のお店です。居酒屋とは思えないクオリティの料理が楽しめるだけでなく、アットホームな雰囲気も魅力的。店員さんも親切で、特に接客時の笑顔が素敵なサービスには、居心地の良さを感じました。お近くにお越しの際は、ぜひ「山海」さんに立ち寄ってみてください!心もお腹も満たされること間違いなしです。
今回の撮影は、現場の状況が分からない中での機材の調整や、限られた条件の中での工夫が必要でしたが、お客様の想いを映像に込めることができたと思います。これからも、美味しさと感動を伝える撮影を続けていきたいと思います。