WordPressの引越しは「ネットで調べれば自分でもできそう！」と感じるかもしれません。確かに、比較的シンプルな方法も存在します。しかし、実際に進めてみると意外なところでつまずくことも多く、思わぬトラブルに見舞われることもあります。今回は、WordPress引越しの簡単な方法と、弊社で1000サイト以上の不具合に触れてきた「よくある失敗の例」を紹介します。ぜひ最後までご覧ください！
目次
簡単にできる！WordPress引越しの方法
WordPress引越しの基本的な流れは以下の通りです。
- バックアップを取る まず、WordPressのデータベースやファイル全体のバックアップを取ることが大切です。これにより、万が一のトラブル時にも元に戻せます。バックアッププラグインを使えば手軽に行えます。
- データベースのエクスポートとインポート 次に、旧サーバーからデータベースをエクスポートし、新しいサーバーにインポートします。phpMyAdminなどのツールを使うと簡単に行えます。
- ファイルの移行 FTPソフトを使って、WordPressのテーマファイルや画像などのファイルを新しいサーバーにアップロードします。この際、wp-config.phpの書き換えなど、環境に合わせた設定が必要です。
- ドメインの設定とDNS変更 新しいサーバーにドメインを設定し、DNSの切り替えを行います。これには、数時間から1日程度かかることがありますが、設定が正しく行われていれば新しいサーバーにサイトが反映されます。
これらの手順をこなせばWordPressの引越しは完了です。一見、手順を守れば簡単に思えるかもしれませんが、実際にはさまざまなリスクやトラブルが潜んでいます。それでは失敗例を見ていきましょう。
自分でWordPress引越しをするリスクと失敗例
では、自分でWordPressの引越しをする際にありがちな失敗例を見ていきましょう。これらの例を知っておくことで、リスクを回避しやすくなります。
1. データ消失のトラブル
「バックアップを取ったつもりが、データが消えてしまった！」というケースはよくあります。データベースのエクスポートが不完全だったり、ファイルを上書きしてしまったりすることで、大切な投稿記事や顧客情報が失われることも。バックアップを取るのは簡単で、バックアップを戻すのは非常に難しいです。慣れないとミスが生じやすく、戻せない状態に陥るリスクがあります。
2. 表示が崩れる
移行後に「サイトがうまく表示されない」「レイアウトが崩れた」というトラブルも非常に多いです。画像やCSSファイルのパスが変わってしまったり、URLが適切に設定されていないことが主な原因です。ほかに、バージョン不整合や設定ミスなどで躓く事が多いです。
3. ログインできない
移行後に管理画面へのログインができなくなったというトラブルもよく聞きます。wp-config.phpの設定ミスやデータベースの接続情報が正しく入力されていないことが原因です。全くサイトが動かないのでパニックになる方が多いようです。
4. SEOのダウン
WordPress引越し時に301リダイレクト設定を正しく行わなかったり、URL構造を変えてしまった結果、検索順位が急落するケースもあります。せっかく築いてきたSEO効果が台無しになると売上やアクセス数にも直結するため、注意が必要です。
5. セキュリティ設定の不備
サーバー環境が変わると、セキュリティ設定も見直さなければなりません。しかし、自分で設定を見直すのは難しく、引越し後にセキュリティの穴ができてしまうことがあります。最悪の場合、ハッキング被害に遭ってしまうリスクもありますのでご注意ください。
大事な資産、失わないようにお気を付けください
これらの失敗例を見ると、「やっぱり自分でやるのは怖い…」と感じる方も多いかもしれません。確かに、自分で引越しをするのはコストを抑えられるメリットがあるものの、失敗してしまった場合のリスクが大きいことも事実です。
特に、初めてWordPressの引越しに挑戦する方やデータ量が多いサイト、ビジネスに直結するサイトを運営している方には、プロに依頼することをおすすめします。プロに頼むことで、データ消失のリスクを最小限に抑え、スムーズな移行が可能です。また、セキュリティ対策も万全にしてくれるため、安心してサイト運営を続けることができます。
WordPressの引越しは慎重さと経験が求められる作業です。このブログを見て不安な項目が一つでもあれば経験者やプロに相談される事をお勧めします。
