Google Analyticsは多機能な無料アクセス解析ツールですが、「機能が多すぎて使い方がわからない」「どの項目をチェックすればサイトの改善につながるのかわからない」というWebサイト担当者の方も多いのではないでしょうか。
「まずは自社サイトのユーザー動向をざっくりと把握したい」というのであれば、以下の5項目をチェックすれば十分です。
1.ユーザー>概要
2.コンバージョン>目標>概要
3.ユーザー>モバイル>概要
4.集客>すべてのトラフィック>チャネル
5.行動>サイトコンテンツ>ランディングページ
1.ユーザー>概要
一定期間内にサイトに訪れた人の数を把握します。以下の用語の違いを理解すると状況がよりわかりやすいかと思います。
ユーザー:そのサイトを訪れた人数。例えば1人のユーザが(同じブラウザで)3回同じサイトを訪問した場合、セッション数は3、ユーザ数は1になります。
セッション:サイトに流入してから離脱するまでの一連の流れのこと。1回そのサイトを訪れたらセッション数が1ということになります。操作の間隔が30分を経過した、日にちをまたいだ、参照元が変わった、という場合はセッションが切れたとみなされます。
ページビュー:そのサイトで見られたページの数。1セッションで5つのページを見た場合、セッション数は1、ページビュー数は5になります。
2.コンバージョン>目標>概要
Conversionは「変換、転換」などを意味する英単語ですが、Webマーケティング分野では、Webサイト上で獲得できる最終的な成果を意味します(例:会員登録や商品購入、資料請求など)。コンバージョンは手動で設定が必要です。目標の完了数(CV数)と、目標のコンバージョン率(CV率:期間内の全セッションにおいてコンバージョンが達成された割合)の項目がありますので、両方チェックしましょう。
3.ユーザー>モバイル>概要
ユーザーが使うデバイスを把握できます。mobile(携帯・スマホ)、desktop(パソコン)、tablet(タブレット)、それぞれのセッション数やコンバージョン数/率を表示できます。スマホからのアクセスが多ければスマホサイトを優先的に改善する、セッション数は少なくてもコンバージョン率の高いデバイスがあればセッション数を増やす施策を打つ、といった改善につなげることができます。
4.集客>すべてのトラフィック>チャネル
ユーザーがどこから自社のサイトを訪れたか(流入経路)を把握します。検索エンジンから訪れたユーザーとディスプレイ広告から訪れたユーザーではニーズやモチベーションが全く異なり、用意すべきコンテンツも違ってきます。ユーザーの流入経路を把握することはサイト運営に不可欠です。
<主な項目>
Organic Search:自然検索。GoogleやYahooなどの検索エンジンから流入したセッション。
Paid Search:リスティング広告から流入したセッション。
Direct:リンク元がない訪問。お気に入り登録していたり、直接URLを入力した際の訪問
Referral:他のサイトからのリンクを押して流入した訪問
Social:FacebookやTwitterなどのソーシャルメディアから流入した訪問
Display:バナー広告をクリックして流入した訪問
Other:その他の訪問(計測不可など)
Organic SearchとPaid Searchの中を見ると、どんなキーワードで検索した人が多いかを見ることができます。Referralの中を見ると、実際に参照元となったサイトのURLを見ることができます。
5.行動>サイトコンテンツ>ランディングページ
ランディングページとはユーザーがそのサイトの中で最初に見たページのことです。ランディングページがWebサイトの第一印象を決めますので、ユーザーが最初にどのページを見ているか把握することは重要です。ランディングページを見た後、2ページ目以降にユーザーが見たページを把握したい場合は「行動>サイドコンテンツ>すべてのページ」から見るができます。
まとめ
Googleアナリティクスで集計できるデータはたくさんありますが、基本的なアクセス解析は上記のページで十分です。アクセス解析の結果を基にサイトを改善し、本当にユーザーの求める情報を提供するサイトにしていくことが目標の達成につながります。