直帰率とは「初めてサイト内の ページ に訪問した後に、サイト内の他の ページ に行くことなく離脱した セッション の割合」のことで、Web担当者やアクセス解析の経験がある方なら目にしたことがあると思います。
直帰率はサイトの状況を判断する上で重要な指標ですが、その数値はページの目的によってばらつきがあるので、直帰率だけで一概に数値が高い、低いという判断はできません。ほかの指標と組み合わせて分析することで、サイトやページの問題点を把握することができます。
※直帰率と離脱率の違い
よく直帰率と混同してしまう指標に「離脱率」があります。「離脱」とはユーザーがサイトの外へ離れてしまう行動(ブラウザを閉じる、別のサイトへ移動する、など)のことです。「直帰」も「離脱」の一部ですが、サイト内で1ページしか見ずに離脱した場合を特に直帰と呼びます。
Googleアナリティクス 直帰率の調べ方
サイト全体の直帰率:ユーザー>概要
各ページ(入口になっているページ)の直帰率:行動>サイトコンテンツ>ランディングページ
直帰率×ほかの指標の組み合わせで問題点を把握する
直帰率とほかの指標を組み合わせて分析することで、ページの問題点がわかりやすくなります。
1.直帰率×ページの滞在時間
直帰率が高く平均滞在時間が他のページよりも短いページは、コンテンツの内容とユーザーのニーズがマッチしていない可能性があります。そのページを訪れるユーザーが検索しているキーワードを調べ、ユーザーの求めるコンテンツを検証するなどの対策が必要です。
2.直帰率×離脱率
直帰率が高くて離脱率が低いページは「同じサイトの別ページから流入したユーザーは離脱しにくい」ということになるので、サイト全体の内容は悪くないといえます。直帰率と離脱率の両方が高い場合は改善が必要といえます。
3.直帰率×他ページとの直帰率の差
特定のページの直帰率を他ページと比較することで、問題が特定のページにあるのかサイト全体にあるのかを判断することができます。特定のページが特に直帰率が高い場合は、原因を分析しページの改善が必要です。
4.直帰率×ユーザーのコンバージョン(CV)数
直帰率をCVと紐づけることで、サイト全体のCV数/率を向上させる施策をうつことができます。例えば直帰率が50%のページで、直帰していない残りの50%のCV率が5%程ある場合、直帰しているユーザーを他のページに遷移させるよう改善することでCV数をさらに増やせる可能性があります。逆に、直帰率が80%あるページでも、直帰していない残りのユーザーのCV数が0だったらこのページの直帰率を改善するメリットはあまりないといえます。
まとめ
直帰率はほかの指標と組み合わせることで、Webサイトの状況を判断する材料となります。直帰率の数値が意味するものを正しく理解し、サイトの改善に活用しましょう。