Google検索で、スマホサイトの評価がPCとスマホ両方の検索順位に影響を与えるモバイルファーストインデックスが2018年春から順次導入されます。
Google Mobile First Index Expanding Within Next Several Weeks(2018/2/22 Search Engine Roundtable)
これにより、スマホ対応が不十分なサイトは検索結果上位に表示されることが難しくなるといわれています。モバイルファーストインデックスを理解し、しっかりと対応しましょう。
モバイルファーストインデックスとは
従来、Googleの検索結果は主としてPCページのインデックスを基準とし、スマホからの閲覧でもPCページの評価を基に検索結果が決定されていました。これを、スマホサイトを主としてインデックスするのがモバイルファーストインデックスです。
【用語説明:インデックス】
GoogleがWebサイトを巡回して収集したWebページのデータをデータベースに(処理しやすいように整理された状態で)格納すること。インデックスされた情報を基に、Google検索結果に表示する情報を決定したり、検索順位のランク付けをする。
スマホサイトの評価がPC・スマホ両方のGoogle検索順位を左右する
Googleは従来からスマホサイトを重視する施策は打ち出しており、モバイルフレンドリー補正と呼ばれています。文字が小さくないか、ボタンが小さく指で押しづらくないか、といったいくつかの判定基準があり、これに合格したページの検索順位を引き上げ、適していないページの順位を引き下げる仕組みです。
ただし、モバイルフレンドリー補正されるものの、検索結果自体はPC・スマホどちらからの閲覧でもPCサイトのインデックスが基になっていました。
モバイルファーストインデックスの最大のポイントは、Google検索結果においてスマホサイトの評価がスマホサイト・PCサイト両方の検索順位を決めるということです。今後はPCでGoogle検索したときもスマホサイトの評価をもとに判定された検索結果が表示されることになります。
それだけでなく、titleタグやdescriptionなどのSEOの重要項目もスマホサイトのものが反映されます。スマホサイトの出来が、スマホ検索だけでなくパソコン検索の順位を左右するようになるのです。
導入時期
Googleは、モバイルファーストインデックスをいきなり全サイトに導入してしまうと検索順位の変動があまりにも激しくなり不都合が生じるので、2018年春頃から、きちんとモバイル対応されていると判断したサイトから順次、個別に適用するということです。モバイルファーストインデックスが自社のサイトに適用された時点で、スマホサイトの評価がPC・スマホ両方の検索順位に影響を与えることになります。
スマホ対応がより一層重要に
スマホ対応として、Googleはレスポンシブデザインを選択することを強く推奨しています。自社サイトが「動的な配信」や「別々のURL」でスマホ閲覧に対応している場合は、PCサイトにあってスマホサイトにないコンテンツ、構造化データ、メタデータを補完するなど技術的な対応が求められます。自社サイトの状態に合わせて、最新の情報に注意しながらモバイルファーストインデックスに対応しましょう。