『モバイルファーストインデックスがいよいよ本格導入!スマホサイトの整備が急務に』
で述べたように、モバイルファーストインデックス(MFI)導入により、今後ますますWebサイトのスマホ対応は重要になります。ですが実際のところ、スマホ用サイトがなくユーザーの利用もPC閲覧が主というBtoBサイトでは、現時点で急いでスマホ対応を行う必要を感じていない担当者の方もいらっしゃるでしょう。結論からいうと、BtoBサイトであってもスマホ閲覧の比率が高まっていますから、しっかりスマホ対応すべきです。以下にポイントをまとめました。
スマホ用サイトをもたない場合、MFI導入でどのような影響を受けるか
Google担当者の見解は以下のとおりです。
(1)PCからのアクセスが多いBtoBサイトでも、スマホサイトがある場合は、スマホサイトの評価により、すべてのデバイスにおける検索順位が決定する。
(2)そのBtoBサイトにスマホサイトがない場合、MFI導入後もPCサイトの評価で順位が決定する。
(3)(2)の場合、PCサイトが”スマホ向けにどの程度最適化されているか”という基準で検索順位が決定するため、MFI導入により検索順位が下がってしまう可能性がある。
<参考>@Kazushi Nagayama
従来からモバイルフレンドリー補正が働いていることから、MFI導入後も検索順位に大きな変動はないと考えられています。ただ、PC向けサイトも”スマホユーザーから見て使いやすいページか否か”という基準で判断され、それがPCとスマホ両方の検索順位を決定しますので、スマホ用サイトをもたないことがSEO的に不利であることに変わりありません。
就活中の学生が見ることも意識しましょう
そもそも「BtoBサイトだから、ターゲットであるビジネスマンのPC閲覧がメイン」とは限りません。就職活動中の学生もBtoB企業をスマホ検索します。その際スマホサイトがないと、自社のサイトを見つけてくれないかもしれません。もし見つけても「スマホ対応していない古い企業」という印象をもたれて敬遠される可能性もあります。スマホ対応していないことで、優秀な学生を雇用するチャンスを損失する可能性があるのです。
見込み客にマイナスイメージを与える可能性も
競合企業がスマホ対応している中、自社サイトだけが対応しない場合、見込み客に「IT化の遅れた企業」というマイナスイメージを与える可能性があります。これもまた、ビジネスチャンスの損失を招く可能性があります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。MFI導入後、スマホサイトがないからといって大幅に検索順位が下がるということはないでしょう。しかし、PC向けサイトでも”スマホユーザーから見て使いやすいページか否か”という基準で判断され検索順位が決定するわけですから、スマホ向けサイトがないことがSEO的に不利であることは明らかです。
将来的に、BtoBサイトであってもモバイル閲覧の比率は増えると予想されますから、現時点でPCからのアクセスがメインのBtoBサイトも、スマホ用ページやレスポンシブデザインに変更するなどのスマホ対策を早めに実施しましょう。