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WordPressのバージョンアップは必要?
最近お客様から「ワードプレスは更新した方がいいのか」「どの位の頻度で更新したらいいのか」「自分で更新して失敗しないか」といったお問合せが急激に増えました。
それもそのはず、WordPress5.2からサイトヘルスチェックという、ワードプレスの健康状態を自己診断する機能が備わり、WordPressのダッシュボードで「WordPressをアップデートしてください」といった警告が表示されるようになったからです。セキュリテイを監視するプラグインを導入する場合も 毎日のように「〇〇の更新が必要です」といったメールが飛んできます。
「WordPressは更新した方がいいのか?」という質問の答えは「イエス」です。更新は毎回必ず行う必要は無く、自分で行えるかどうかについては「その人の技術による」ということになります。今回はまず更新するべき理由についてお話したいと思います。
WordPressは頻繁にアップデートしている
ワードプレスは2007年12月23日年の公開依頼、400回以上のアップデートを行っています。特に2020年以降は頻繁にアップデートを行っていて、最近では毎月のようにアップデートが行われている状態です。
何故そんなに頻繁にアップデートをしているのか
WordPressは過去に致命的な脆弱性が発見された事が数回ありました。ネット上でハッキングが行われているこの世の中、WordPressは世界中で使われているシステムである以上ハッカーが狙ってくるのは至極当然のことです。
「Wordpressの本体に大きな穴が開いている」という情報がハッカーに知れ渡ると一瞬で世界中のホームページが乗っ取られてしまう恐れがあるので、WordPress開発者は日々ハッカーと戦いながらアップデートを心がけているのだと推測します。皆さんが使われているスマホやパソコンのOSが頻繁にアップデートされているのと同じことです。
WordPressを更新しないとどうなるのか
WordPressを更新しないとどうなるか、主な影響を3つお知らせします。
1.セキュリティのリスクが高まり、最悪の場合はサイトのデータが消える事がある
2.WordPressに備わった新しい機能や性能が使えなくなる
3.プラグインの互換性が合わないのでプラグインが使えなくなる
更新しなければならない場合のケース
1のセキュリティリスクに関しては問題に直面しないとピンとこないかもしれません。2のワードプレスの機能・性能に関しても、過去のバージョンの互換性から魅力的な機能が備わる可能性は低いです。肌で感じる影響は2のプラグインの互換性だと思います。
プラグインの多くは更新を行う事で機能が拡張されていきます。例えばSNS連動、アナリティクスなど、周囲のアプリの機能が変わればプラグインはそれらに追従しないとならなくなります。この「追従」はワードプレス本体に飛び火します。プラグインの機能が最先端のPHPプログラムではないと動かなくなります。
つまり、アプリが進化する –> プラグインが追従して進化する –> PHPを最新にしないとならない –> 最新のPHPに対応したワードプレスに更新する必要がある。といった感じでWordPressを更新をしなければならないといったケースが増えてきています。
更新が失敗するケース
昨今、ワードプレスを更新して失敗するケースが増えています。「更新したら画面が真っ白になった」「ログインができなくなった」「データベース確立エラー」「英語のエラーが表示される」などの不具合に至る場合があります。
これらの不具合はワードプレスの更新作業に失敗をしたのではなく、他のプログラムとの互換性がとれなくなってしまったことが原因です。サーバーPHPやデータベース(MySQL)、プラグイン、テーマ等、ワードプレスは様々なプログラムと連動して動いています。これらの整合性が合わなくなると正常に動作しなくなることが多々あります。
こうしたことを避けるには日頃ワードプレス全体のメンテナンスを行う事で避けられます。しかし、稀に1回のプログラムの更新でエラーになる事がありますが慎重に対応すれば問題ありません。これには経験を重ねるのが一番ですが自信が無い場合は経験者に依頼することをお勧めします。
まとめ:ワードプレス本体の更新は慎重に行いましょう
いかがでしたでしょうか。ワードプレスの更新の必要性をご理解いただいたと思いますが、WordPressをとりまくプログラムが日々進化していることから、システム全体の整合性(バージョンのバランス)を整えながらの更新作業が必要であることを念頭におき、慎重に作業されることをお勧めいたします。最後までお読みいただきありがとうございました。