Webデザイン制作やマーケティング活動において、自分たちが伝えたい情報を伝えることが目的になりがちですがその情報を読みたいか/買いたいかは相手次第です。つまり、相手が相手がどう思うかの方が重要です。
Webデザインやキャッチコピー、文章を考える際には自分の意図や欲求やデザインの好みに固執せず、受け手の視点を持つと結果に結びつきやすいです。今回の記事では良い例と悪い例を紹介しながらマーケティングのコツを学んでいただきたいと思います。
受け手の心に響かないマーケティングの例
焦点が多すぎてぼやけている
伝えたいことが多すぎて、主題がぼやけてしまうことがあります。これでは受け手が混乱しやすくなります。
デザイン偏重になっている
デザインを中心に考えると内容が埋もれてしまうことがあります。簡潔でわかりやすいデザインを目指しましょう。行き詰った場合は一度デザインから離れて手書きやワイヤーフレームの段階に戻る事もお勧めです。
統一感が無く、登場人物の多いデザイン
デザインの世界観がばらばらであったり、人・アイコン・ロゴなどのマークが沢山出てくると印象が弱くなります。インパクトを与えて記憶に残ってもらうために余計な情報をそぎ落としましょう。
意味のないキャッチコピー
突如として面白いキャッチコピーが思いついたりします。引き付けるようなキャッチコピーだとしても本質的な意味が欠けていると受け手に訴求しないことがあります。
長文/冗長
思いついたままに文章を作成すると前述で似たことを書いてしまう事があります。読者が飽きてしまうようなだらだらとした長文は避けた方がいいです。重要な事だけを意図的に繰り返すという手法は有効です。
受け手視点のマーケティングの良い例
「伝える」ではなく「伝わる」を重視する
自分の意図や情報を伝えることに固執するのではなく、受け手がどのように受け取るかを常に意識しましょう。
ターゲットを絞る
ターゲッ・トオーディエンスを特定し、ターゲット・ニーズや関心事に合わせたアプローチをします。ターゲットの課題や心情を具体的に洗い出し、それらに寄りそい語り掛けるところから始めてみましょう。
言いたいことを絞りこむ
伝えたいことを明確に絞り込みます。1ページ/1記事でいいたい事は一つに絞るといいでしょう。
明確な文章を使用する
読み手がすぐに理解できるよう、明瞭かつ簡潔な文章を心掛けましょう。文字数を増やしたい場合は目次を設置するとユーザビリティが向上します。
シンプルなデザインを採用する
デザインは目を引くだけでなく、情報の伝達を助ける役割も果たします。過剰な装飾を避け、シンプルかつ使いやすいデザインを心がけましょう。
色の意味を考慮する
色は感情や印象を与えるため、適切な色の選択が重要です。
いかがでしたでしょうか。Webデザインもマーケティングも「顧客とのコミュニケーション」です。難しく考えずに、日頃行っているような1対1で会話するものだと思って考えてみてください。きっとマーケティングの成果が上がると思います。